月夜の晩に 白く輝く蛾
僕の肩に 乗っかかった
蛾は黒く輝く光を発する
僕は黒い光に包まれ
吸い込まれていく
蛾は空高く 飛んでいった
何の色も無い 周り
何の音もしない空気
ここは一体どこんだろうか
蛾の誘いを受けた 僕
何処も知らない場所で立ち止まる
僕の目からは涙 ここから出たい
拒絶するこの感情 高ぶっていく
泣き崩れる この脚 赤く滲む 僕の手
僕の周りは 青い滴で溢れている
今が何時かも分からない
ここから出してくれと 叫ぶかのように
見えない壁を叩き続ける
「ホントに出してくれ!」眉を顰める
ある日 僕の前に白く輝く光
僕は立ち上がり 光へと手を差し伸べた
光の中を駆け巡った
この状態に誤りは無かった
僕の眼からは涙 あそこから出れた
僕の家に居た 嬉しさが高ぶっていく
息を吐く ほっとする 僕の気持ち
あんな事が遭ってから あの蛾には
もう二度と 会っていない...
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