鳥居右手に　一つ目の角
　お手々を上げて　左に曲がり
　二つ目にある　交差点から
　明かりが全部　落ちたら渡れ



　荒れた踏み切り　背中に進み
　辿り着くのは　“四つの辻前”
　真昼と夜の　境の時に
　到着できる　秘密のバス停

　止まるバスは行方不明の
　今時妖百鬼夜行
　乱痴気騒ぎの無法地帯
　永久の闇夜の世界を巡る

　ろくろ首に　九十九神
　皆構わず　寄っといで
　怖いばかりじゃ　飽きちまう
　ちょいとココらで　自己主張



　自由気侭な　物の怪バスの
　予定のルートは　所詮未定
　あっちこっちを　フラフラしては
　思いもよらぬ　トコから出現

　走るバスは行方不明の
　今時妖百鬼夜行
　乱闘・口論・力比べ
　野暮は無粋　常識御無用

　小豆洗いに　雪女
　皆おめかし　豪勢に
　怖いばかりは　もう辞めて
　自分の意見　叫ぼうや



　天狗河童なまはげ塗壁
　牛鬼一反木綿妖狐
　狂骨猫又件産女
　朧車おとろし山姥

　時刻は　丑三つ
　宴も　酣
　星月　嘲笑えや
　遊びは　これから

　天邪鬼やら　ぬらりひょん
　皆揃って　酒交わす
　怖いばかりも　悪くなし
　戻るはやはり　元の鞘


　季節外れの　お祭りは
　この世謳えや　夜終
　嘶く鶏は　朝を呼ぶ
　手締め打つ時　まだ来るな



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＜A’＞
　とりいみぎてに　ひとつめのかど　/7+7
　おててをあげて　ひだりにまがり　/7+7
　ふたつめにある　こうさてんから　/7+7
　あかりがぜんぶ　おちたらわたれ　/7+7



＜A＞
　あれたふみきり　せなかにすすみ　/7+7
　たどりつくのは　よつのつじまえ　/7+7
　まひるとよるの　さかいのときに　/7+7
　とう(ちゃ)くできる　ひみつのばす(てい)　/7+7
＜B＞
　とまる　ばすは　ゆきかた　しれずの　/3+3+4+4
　いまどき　あやかし　(ひゃ)っき　やこう　/4+4+3+3
　らんちき　さわぎの　むほう　ちたい　/4+4+3+3
　とわの　やみよ　のせかい　をめぐる　/3+3+4+4
＜S＞
　ろくろっくびに　つくもがみ　/7+5
　みんなかまわず　よっといで　/7+5
　こわいばかり(じゃ)　あきちまう　/7+5
　(ちょ)いとここらで　じこ(しゅ)(ちょ)う　/7+5



＜A＞
　じゆうきままな　もののけばすの　/7+7
　よていのるーと　は(しょ)せんみてい　/7+7
　あっちこっちを　ふらふらしては　/7+7
　おもいもよらぬ　とこから(しゅ)つ(げん)　/7+7
＜B＞
　はしる　ばすは　ゆきかた　しれずの　/3+3+4+4
　いまどき　あやかし　(ひゃ)っき　やこう　/4+4+3+3
　らんとう　こうろん　ちから　くらべ　/4+4+3+3
　やぼは　ぶすい　(じょ)うしき　ごむよう　/3+3+4+4
＜S＞
　あずきあらいに　ゆきおんな　/7+5
　みんなおめかし　ごうせいに　/7+5
　こわいばかりは　もうやめて　/7+5
　じぶんのいけん　さけぼうや　/7+5



＜B’＞
　てんぐ　かっぱ　なまはげ　ぬりかべ　/3+3+4+4
　うしおに　いったん　もめん　ようこ　/4+4+3+3
　(きょ)うこつ　ねこまた　くだん　うぶめ　/4+4+3+3
　おぼろ　ぐるま　おとろし　やまんば　/3+3+4+4
＜C＞
　じこくは　うしみつ　/4+4
　うたげも　たけなわ　/4+4
　ほしつき　わらえや　/4+4
　あそびは　これから　/4+4
＜S＞
　あまの(じゃ)くやら　ぬらり(ひょ)ん　/7+5
　みんなそろって　さけかわす　/7+5
　こわいばかりも　わるくなし　/7+5
　もどるはやはり　もとのさや　/7+5


＜S’＞
　きせつはずれの　おまつりは　/7+5
　このようたえや　よもすがら　/7+5
　いななくとりは　あさをよぶ　/7+5
　てじめうつとき　まだくるな　/7+5