ララ「…」

私はマンションの屋上に出てた。何だか今日は気が重い。
このまま、一人で彼女の友達のいる場所の方向を見ていた。
そう、あれから一年なんだ。あの日のラルはみていられなかった。
本当に寂しそうで、何も声をかけられなかった。

ルル「ララ、こんな所にいたの」

気がつけば、ルルが傍に居た。ルルが私の隣に居るのは当然の事だから私は驚かなかった。

ララ「え?あ、う、うん…もうあれから一年だからさ。ラルもあまり元気なかったみたいだし」

今日は3月11日。あの日のラルは、友達が被災したと聞いてとても寂しがってた。確か、生きてるって連絡が来るまで泣きそうになってたっけ?

ルル「せめてもの救いは、マスターの友達に死人が居なかった事だね。そこでだけは本当によかった」

ララ「それでも、犠牲は沢山出た。はあ…私にできる事って何だったのかな~」

私は屋上のフェンスにもたれかかる。ルルは何も言わなかった。
あの日自分に何ができたのか、私はまだ悩んでいた。

ルル「ララが悩んだって仕方ないんじゃないの?それにマスターももうすぐ卒業式だからあまり気分重くするのもだめじゃないの…?それに、ララは笑顔が一番だから」

ルルはそう言って屋上を出て行った。そっか、もうそろそろラルも卒業か…。

ララ「うん、そうそう。カナちゃんも言ってたんだもん。笑顔スマイルって。笑顔が一番!よしラルのところへいくぞー!」

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3月11日~データ上の彼女たちのちょっとした会話~

あれからもう一年ですね。
ちなみにあの日の次の日は熱で一日中寝てました。

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投稿日:2012/03/11 13:01:52

文字数:605文字

カテゴリ:小説

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