小さな明かりが灯る麓で
少し話をしないか ふたりの明日について

いつかふたりで眠ったベッド 肩寄せ合ったソファ
口を開けば 傷付け合ってさ
いつかふたりで立ったキッチン 談笑したリビング
言葉を選んで投げ付けた 血の付いたナイフ

皿に盛られた嘘に 手を付けないまま

あなたが溢した愛情を拾うのが
あたしの役目だと思っていた
間違いだと知って 過ちだと知って
あなたが笑ったあとの沈黙が
どれだけ心地よかったか
あなたは知らないな 知るはずもないな


小さな嘘が漂う部屋で
少し触れあってみないか 夜が明けるまで
既に冷え切っているあなたの
温度の変化にさえ 気付きもしなかった

嗚呼 口を開けば 傷付け合ってさ
嗚呼 目が合っても 見ないふり

コップに注いだ疑問に 口を付けないまま

あなたが残した罪を片付けるのが
あたしの役目だと思っていた
間違いだと知って 過ちだと知って

あなたが笑ったあとの沈黙に
いつまでも縋るのは
どれだけ幸せか 心地よかったか
あなたは知らないな あたしも知らないな
知るはずもないな 知ることもないな


小さな明かりが灯る麓で
少し話をしようか ふたりのあの日について

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

スプリーン・ルーム

「あたしたち、
 いつからこんなになってしまったんだろう」

立ち込める憂鬱にさらされながら
彼女の思考が回ってゆく。

閲覧数:25

投稿日:2014/06/02 11:15:16

文字数:509文字

カテゴリ:歌詞

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