仮想空間に 仮装行列の群
世界の下層で ひっそりと火葬
揺らめく炎を 夢中でみつめていた
彼女の横顔は 憂いを孕んでて
「何故そんな顔をするの?」
訊ねた言葉は 生ぬるい風に
塞がれてしまった
人は生まれて死んでいく
そんなの当たり前のこと
けれどこの國の命は
永遠で哀れすぎるの
「わたしが願うのは
安らかな眠り
ただそれだけなの」
そう言った 彼女のやさしい声は
螺子だらけの土に埋もれた
聴こえる吹奏 水草と絡み合い
水槽の中で 溺れ死んで水葬
揺らめく水面に 映りこんだ死神
カラカラ嗤って 人々を見放した
土葬はしんどそう
疲れてしまいそうな埋葬
闇に病み付き 光の陽狩り
人は死ぬために生まれる
いつかの誰かの言葉よ
短いからこそ美しい
命なんて刹那でいい
「わたしが祈るのは
静かなる眠り
ただそれだけなの」
そう言って 彼女は冷たい指で
しかばねからバネを抉り取る
歯車はぐるぐる廻る
あぶら くさい ぜんまい
ねぇ いつまで 生キレバイイノ?
ねぇ しんだら ドコヘト逝クノ?
散りばめられた その問いを
拾う者なんていやしない
人は生まれて死んでいく
そんなの当たり前のこと
けれどこの國の命は
終わらなくて愚かすぎる
「わたしが葬るは
朽ちたガラクタよ
ただそれだけなの」
そう言った 彼女の悲しい歌は
錆び付いた世界が掻き消した
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