朝の日課、洗面台で鏡チェック。翡翠色をした自身の長髪が寝グセで所どころハネあがっており、だらしなさを演出している。おまけに瞼は寝ぼけ眼だ。

「あっ‼ 魅力がマイナス10になってる」

 このままではいけない。すぐさま水で顔を洗って歯を磨き、髪の毛を手入れしようとすると。

「はいはい、セットはお母さんがしてあげるよ」とお母さんが協力しにきてくれた。

 翡翠色の長髪をヘアブラシで梳かしてくれるお母さん。それは優しさと愛情が合わさったものだが、同時にブラシで髪を梳かす手には寂しさが見え隠れしている。
 特別な日だと言う今日は、娘を家から送りださないといけないと言うことでもあるからだ。

「できたよミク」

「ありがとうお母さん」

 ミクの髪型が左右対称のツインテールになった。オマケに防具として、おでこから後頭部にかけてバンダナを巻いてくれた。

[ミクの魅力が15あがった]

 服装も旅にでるためパジャマ姿から動きやすいものへと変わり準備が整っていく。さらにお母さんは、あるモノを手渡してくれた。

「あとはコレよ。死んだお父さんが残していってくれたお守り」

 そう言ってお母さんが渡してくれたモノは首飾りだった。首飾りはト音記号と呼ばれるモノの形をしており、首から巻くとちょうど心臓部の前にくるようなっている。
 また、エメラルドに輝くこの首飾りはお守りであると同時にミクにとって大切なモノでもある。

「あなたの旅は、このジークレフが導いてくれる。ほらっ、さっそくジークレフが震えだしたわよ」

 ジークレフがミクに装備されると共鳴と共振がはじまっていた。なにかの道しるべなのか? ジークレフの反応は次の目的を示している。

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投稿日:2020/01/04 02:00:53

文字数:722文字

カテゴリ:小説

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