コンコンコン




ドアをノックする音が響く。



?????!!!!





二人は顔を見合せて驚いた。

さっきまでの愚痴大会が、一瞬で静まる。




コンコンコン



ーーー落ち着け。

どうやらノックされているのは、俺の家ではないらしい。
隣のアパートの家がノックされていた。



不安になりつつ、状況を探っていると



「ハイ?」



隣の住人が出てきた様だ。



「あ、私各家庭に訪問させて
頂いてるんですが……」




間違いない。あいつだ。あの猛者だった……。




wwwwwwwwwwwww



\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/



何 な ん だwww
お前wwwwwwwww

やはり期待を裏切らなかったwww
あれだけメタメタにされたと言うのに、懲りずに隣へ行きやがったwww



嘘だろwwwwwwwww



思わず草が生えまくるwww



だ…誰か除草剤か草刈り機をwww



俺達はただ、ひたすらに笑い転げた…

セールスマンが我が家から去った後は、
即俺たちの愚痴大会が始まっていた。

わざとあいつに聞こえる様に、大きめの声で愚痴っていた。

古いアパートだし、隣に行ったといっても聞こえてたハズなんだ…


それでもやつは、隣へ営業した(笑)




お前は根っからのセールスマンだ
天職なんじゃないのか?www

見事な勇者ぶりに拍手してやっても、いい位だ。


そう俺は、変に褒め称えていた。



するとーーー




「いやウチは無いです…。」



隣人の声がした…。

「あ、そうですか。では失礼しました。」



おぃおぃおぃおぃおぃ…。


ちょ、待てよ…(´・ω・`)

今までのしつこさは何だったんだ?
何、あっさり帰ってんだよ…嘘だろ…

俺はお前にあと何回ツッコミをいれればいいのだ…。



「は?何アイツ…。態度違くね?しつこく絡んだ癖に隣だとあっさり帰るの?」

おぃおぃおぃ…また母の怒りが
こみ上げてきたぞ…。勘弁してくれ…。


「まぁまぁまぁ。隣は男性だし、あんまり貴金属持ってるイメージ無かったんじゃないの?」



何故俺がフォローせねば、ならんのだ…

ため息をついた。




トントントン



まただ…今度は少し遠いぞ?!
どこだ?!次のターゲットはどこなんだ?!!





…ガチャ


「あ、私(最早面倒なので以下略)」



今度は1階\(^O^)/
もうダメだ\(^O^)/\(^O^)/

早くこいつを何とかしないと…
\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

何なんだwwwwwwwww
あいつはwwwwwwwwww




…おっと、落ち着け。
キャラ崩壊してる場合では無いぞ。


こうして、我が家の嵐はようやく過ぎて行ったーーー。



なんだかドッと、疲れた。

ろくでも無い1日と言うか、午後と言うか……………。

やり場のないこの怒り\(^O^)/

いや、しっかりキレてたけどな。


しっかしまぁ、これほどまでに無駄な時間と精神と、体力を使ったのは久々だ。

ハハハ…失笑しか出やしない…。




時刻は18時。
もうこんな時間か。


気持ちを切り替えて、娘にご飯をあげねば。
離乳食の準備をした。
(と言っても、作り置きなので
レンジで解凍するだけの簡単なお仕事です。)



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

(笑)うセールスマン【第三話:嵐が去った後のノック】

これは実際に起きた、嘘の様な本当の話し。
全てノンフィクションです|ω・`)

閲覧数:189

投稿日:2012/11/01 00:21:33

文字数:1,426文字

カテゴリ:小説

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