やだ やだ やだ 死にたくない
僕は生きて帰るんだ
また 一人旅立った
戦乱の世の大空へ
ただ 僕は祈っていた
きっと彼は戻ってくると
散る花は 桜の花弁
美しいままに散り逝けど
その命 あまりにも
短すぎやしないだろか
ただ ただ ただ 一握りの
幸せを祈っていた
笑って 明日を迎えたなら
それだけでいいのにな
意味など そこにないことは
心の中では分かっていた
それでも 震えるこの手はただ
紙片に小さく×(バツ)を描く
破かれて 捨てられた
舞う舞うその姿は花のよう
この命 あまりにも
軽すぎやしないだろか
やだ やだ やだ 行きたくない
あの空は怖すぎる
赤く 赤く色付くこの空は
何だか僕らの血のようで
笑う君を いつも見てた
泣きじゃくる君を いつも見てた
それでも笑う 君を見てた
それでも僕は 見てるだけだった
やだ やだ やだ 死にたくない
僕は生きていたいんだ
でも でも でも 僕は今
君のために行くんだ
やだ やだ やだ 死にたくない
僕は生きて帰るんだ
そして 今度こそ君に伝えるんだ
僕のこの思いをさ
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