がたんっ…
俺はリンの手首を掴み、床に縫い付ける。
「えっ!?ちょ、れ、ん?」
リンの声を無視して俺はリンの首に顔を埋めた。
「っ…ひぁっ…」
【思春期ですから。 3 】
リンの声が小さく部屋に木霊する中、俺はリンの鎖骨付近にちゅっ、とキスマークを付けた。
ぴくんっとリンの体が跳ねる。
「れ、レン…?」
問いかけてきたリンの声は若干甘みを帯びていた。
その声にそそられ、俺はゆっくりとリンに口づけた。
「……っン?!」
リンは一瞬目を見開き、ちょっと身じろぎをしたが、その後は大人しく瞳を閉じた。
それをいい事にリンの唇をぐるりと舌で一周し、無理やりこじ開けて舌を入れる。
「ンッ…ッ…う…ぁ…」
口内をゆっくりと舐めまわし舌を軽く吸うと、小さく喘ぎ声が漏れる。
くちゅっと水音を立てて口を離すと、頬を微かに赤く染め、肩で息をするリンの顔があった。
そのまま理性が切れそうになったけど、
リンの体が震えている事に気付いた。
―――これ以上はしてはいけない。
俺の理性も戻ってきて、俺は優しくリンを抱き起こして座らせた。
リンが不思議と不安が混じった表情で俺を見つめてくる。
…そんな目で見つめられると折角総動員して集めた理性が砕け散りそうになるんだけど…。
なんて思いながら、俺は必死にリンに言うべき言葉を探した。
と、取りあえず謝るか…?さっきまで完全に…ってほどでもないけど、8割がた理性飛んでたし。いやいや、さっきから謝ってばっかな気がするし、ここはなんか他の言葉を…。いや、でも…
なんて、悶々としている内にリンが話し出した。
「レン。あたしね、レンばっか成長して大人っぽくなっちゃって……寂しかったんだよ?」
「え…」
弁解の様に、俺の口から言葉が溢れだす。
「俺はただ、リンを好きっていう感情が、肉体を求めるようになっちゃって、…怖かったんだ。リンを壊してしまう気がして。俺の方が、その、精神的な成長は早いって分かってたし。」
「で、でもっ!だからってあたしを避けるのは酷いよ…」
「そうかもしれないけど、」
「あたしはっ!あたしは、どんなレンでも大好きだよ?それに、レンとあたしは双子なんだから。―――レンといつも一緒にいたいから」
「っ!」
リンの優しさや、リンの思いがずっしりと俺に伝わってくる。
―――ほんと酷い事しちゃったな…
今更ながら思った。
「だから、…あたし、頑張るから。レンに追いつけるように!ね!」
眩しいほどの笑顔で微笑むリン。
そんなリンを見ていると、さっきの様な欲ではない温かな愛情が溢れ出てきた。
リンを優しく抱きしめる。
そっと包み込むように。
リンもきゅっと抱き返してくれた。
「ふふ、」
満足そうなリンの声が聞こえてくる。
そんなリンに俺は心からの言葉を囁いた。
「あのさ、俺も、」
大好きだよ。
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亜梨亜
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はじめましてww
リンレンラブ最高です><
とっても楽しんで読ませていただきました(≧∪≦)
2011/08/23 10:02:12