がらんどうの街へとようこそ　素敵な人
時計塔が歌うわ　鐘の音響かせて
来賓の鳩　鳴くは薄暗がりの六時
もうお茶の時間だわ　あなたもご一緒にどう？

――錆ついた針の先に　一つだけ小さな部屋
息絶えたこの街の中　一人だけ微笑む少女――

さぁ　階段飛び越え　こちらにおいで
御客様がなくちゃ　パーティーが始まらない
さぁ　ここまで来たなら　扉を開けて
御客様がなくちゃ　パーティーが始まらない
いつでも誰でも　ここでは御客様（guest）なのよ


うつろなこの夜へと　ようこそ素敵な人
街の皆歌うわ　無い身体震わせて
来賓の人　泣くは薄暗がりの六時
まだお茶の時間だわ　いつまでもいつまでも！

――凍てついた時計盤を　塗りつぶす赤錆色
ガタついた窓の枠には　頭だけ残った少女――

さぁ　亡骸踏み越え　こちらにおいで
御客様が泣いちゃ　パーティーは楽しめない
あぁ　怯えている声　怖がらないで
御客様が泣いちゃ　パーティーは楽しめない
刎ねられ　汚され　それでも　笑わなくちゃ


「染み付いた苦しみなら　塗り替えてしまいましょう
懐かしいこの街の夢　喜びが溢れるように」

さぁ　嫌な時乗り越え　こちらにおいで
御客様がいれば　パーティーは続くのだわ
さぁ　ここまで来たなら　涙拭って
御客様がいれば　パーティーは続くのだわ
私が　みんなが　お空に昇れるまで


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〈以下、読み仮名など〉

がらんどうのまちへと　ようこそすてきなひと
とけいとうがうたうわ　かねのおとひびかせて
らいひんのはとなくは　うすくらがりのろくじ
もうおちゃのじかんだわ　あなたもごいっしょにどう

さびついた　はりのさきに　ひとつだけ　ちいさなまど
いきたえた　このまちのなか　ひとりだけ　ほほえむ　しょ　う　じょ

さ（ぁ）　かいだんとびこえ　こちらにおいで
おきゃくさまがなくちゃ　ぱぁてぃがはじまらない
さ（ぁ）　ここまできたなら　とびらをあけて
おきゃくさまがなくちゃ　ぱぁてぃがはじまらない
いつでも　だれでも　ここでは　げすとなのよ


うつろなこのよるへと　ようこそすてきなひと
まちのみんなうたうわ　ないからだふるわせて
らいひんのひとなくは　うすくらがりのろくじ
まだおちゃのじかんだわ　いつまでもいつまでも

いてついた　とけいばんを　ぬりつぶす　あかさびいろ
がたついた　まどのわくには　あたまだけ　のこぉ（っ）た　しょ　う　じょ

さ（ぁ）　なきがらふみこえ　こちらにおいで
おきゃくさまがないちゃ　ぱぁてぃはたのしめない
さ（ぁ）　ここまできたなら　とびらをあけて
おきゃくさまがないちゃ　ぱぁてぃはたのしめない
はねられ　けがされ　それでも　わらわなくちゃ


しみついた　くるしみなら　ぬりかえて　しまいましょう
なつかしい　このまちのゆめ　よろこび　があふれる　ように

さ（ぁ）　やなときのりこえ　こちらにおいで
おきゃくさまがいれば　ぱぁてぃはつづくのだわ
さ（ぁ）　ここまできたなら　なみだぬぐぅ（っ）て
おきゃくさまがいれば　ぱぁてぃはつづくのだわ
わたしが　みんなが　おそらに　のぼれるまで