私は、いつ死んでもいいから。
いま命が尽きてもいいから。

お願い。あの人を助けて。
私を、置いて、行かないで。

私は、ゴミの人間で、
あの人は憧れの人間で、

こんなに、違うのに、
私を救ってくれた人。

***

別になんでもなかった。
ただ、席がとなりだった。

数学の時間にさ、
声かけてくれたんだ。

「バンドやってるんだって?
いいねー、俺もやりたいな」

コミュ症爆発して、
適当な、返事をした。

***

こんな、私を見捨てないあなたに
自然と、心は、とけてて。

***

好きな、ものが、同じだった。
話すのが、楽しかった。
ずっと一緒にいたいと思った。
これって恋、なのかな。
私じゃだめって知ってる。
届かないことも、わかってる。
ちょっとだけでいい。
想うだけで、いいから。

***

別になんでもなかった。
あれから10年は経ってた。

突然友達から、
LINEとんできたの。

「あいつ、がんだってさ。
余命、半年しかないぞ」

ヨレヨレのスーツのまま、
気付いたら、走り出してた。

***

諦めてた高校生活。
死にたかった毎日死にたかった。
ぼっちだったわけじゃない。
ずっと自分が大きらいで。
自己嫌悪ただの自己嫌悪。
「お前は頑張ってるよ」

あの人の一言に私は
ボロボロ泣きました。

***

あの人の笑顔が、好きだった。
あの人の話が、好きだった。
ずっと一緒にいたいと思った。
これって恋、なのかな。
死ぬなんて、許さない。
私が、代わりになるから。
お願い、生きて。
あなたは、幸せになって。

***

私は、足を止めた。
黙って病室を見上げた。
あの人の、側には、
ボブの可愛い女の子。

私は、ここから、祈る。
いつまでだって、祈る。
あの人だけを、想って、
黙って、祈り続ける。

***

私は、いつ死んでもいいから。
いま命が尽きてもいいから。

お願い。あの人を助けて。
お願い。あなたは、幸せになって。

私は、ゴミの人間で、
あの人は憧れの人間で、

こんなに、違うのに、
私を救ってくれた人。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

マソキスティック(仮)

片想いです。

病んでます。

悲しい自虐物語です。

切ないです。

曲つけてほしいです...。

閲覧数:64

投稿日:2016/09/11 21:53:57

文字数:890文字

カテゴリ:歌詞

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