キミなんかキライ
雨の中ボクは叫んだ
大嫌いな自分
キミは泣いて微笑んだ
どうして――わからない
空はずっと泣き止まない

「知ってるよ」
キミは言った
何を？どのように？
だってボクは伝えてない
好きなんて言えない
心が海に沈む

透明なビニール傘
ちらりと覗くセーラー服
白の誘惑
誘われるボク
キミの涙が雨に溶けた

わからないわからない
降りやまぬ雨
行かないで行かないで
ただ一言懺悔の時間

許しを乞う馬鹿なボク
キライじゃない
嘘つきはボク

「知ってるよ」
キミは言った
何を？どのように？
だってボクは伝えてない
好きなんて言えない
心が海に沈む

言わなくちゃ
腕掴み、引き留めた
海に沈んだ綺麗な瞳
開かない口
詰まった言葉
傘に隠れた口づけで

「知ってるよ」
キミは言った
照れたように微笑んで
もう一度好きを口渡す