―――きこえてますか?

この僕の声

届いてますか?

この僕の心

君が好きで

愛おしくて

君に愛されたら僕はどんなに幸せだろう・・・―――





それは、どんなに願っても届かない

そして、どんなに想っても彼の心は決して

彼女には届くわけがない

それは彼のした大きな罪の代償

彼女を傷つけてしまった彼への

罪の鎖なのだから・・・。






一話 



暗い部屋

そこに一人の少年が立っている

彼の名はレン・カーガルナ

レンはその中の少し小さな窓から外をのぞいた

そこには活気にあふれる城下町があった

数多くの民族が暮らしていて幸せそうなこの国は

『暴動』なんて言葉は存在しないように思えた

「(面白くない)」

そう感じているのはこの国ではレンしかいないだろう

国王の一人息子であるレンはそれなりに将来を約束されている

自分の結婚相手も決められて

好きなこともできずにただ、決められた道上を歩いていくだけ

そんな人生、誰が好き好むだろうか

「王子。」

そう一声かけてきた人がいた

そいつは紫の髪をした異国の男

レンが一目で気に入った従者だ

「神威か?なんだ?」

神威と呼ばれた男は一礼してレンに近づいた

「国王が…」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

罪の鎖/愛の歌

まだまだつずいてるよ^-^

閲覧数:139

投稿日:2011/07/30 16:20:04

文字数:540文字

カテゴリ:小説

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