柔らかいオレンジ色をした羽毛布団に、
ぽたり、と透明な雫が落ちて滲む。
「……も…う…駄目、なの…っ?」
彼女は声を震わせて、小さく、誰にでもなく問う。
その答えは自分の中に存在し、涙になって頬を伝う。
「…こんなの…いや……」
途切れ途切れで、遠のいて聞こえる声。
最近はもう、言葉を拾えず、会話をすることが難しくさえある。
途切れ途切れに聞こえる言葉を自分の中で繋げ、言葉を返してきた。
だが、それさえも少し距離が離れればできない。
今もそうだ。
そして、追い打ちをかける、忘却の波。
「…忘れたくないよ…」
白い雪も、
それを踏んだ時の音も、
一度だけ行ったあの夏の海の波の音も、
君の声も。
3年前に行った海で、
私はなにをしていたの?
昔飼っていた猫の名前はなんて名前?
私の誕生日、なにをもらった?
なにもかも全てが消えていく中で、
君の笑顔だけが消えないで、
ずっとずっと、鮮やかに輝いてる。
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レイジ
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ヘルケロ
ご意見・ご感想
切ないです。
切なすぎます。
もう本当に切なくて……
リンが可哀そうです><
2009/08/01 07:47:08