天色の空を隠すように雪溶けの雲が掛かる
前景で揺れる藤波を独りで眺めている

思い出がういた瞼の裏側
今もあなたの影で滲んでいる

忘れたいけれど忘れられないんだよ
あなたの優しさも温もりも
下ろす手のひらに残る空の温度
まだあなたがまつ姿を探しているの
あえないと知りながら

垂れ下がった日々がそよいでは鼻を衝く匂いがする
想いが零れた濡れた袖の先
息を震わせたまま声を飲んだ

たおやかに咲いた花に魅せられて
まだ独り歩け出せずにいる
捨てられるのなら捨ててしまいたいよ
あなたがくれた花弁一つ残さず
惜しくなんてないよ

まだあなたの声 匂い ふるまいに
後ろ髪を引かれているんだ
だから今だけは過去に縋りたいよ
花が散るまででいいから

忘れたいけれど忘れられないんだよ
あなたの優しさも温もりも
下ろす手のひらに残る空の温度
まだあなたがまつ姿を探しているの
あえないと知りながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ウィステリア

オリジナル曲、ウィステリア の歌詞です。
藤の花がテーマの春らしい曲になっています。

閲覧数:1,835

投稿日:2020/04/16 18:17:16

文字数:396文字

カテゴリ:歌詞

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