風船のゆく先をきみは知ってるかい?

最初にひとつ話をしよう、ボクは風船だった
空気より軽い気体、ヘリウムガスの詰まったオレンジ色のからだ
きみの手に握られて、ふわふわくらくら
そりゃもう夢見心地だった
けれどもきみは手を離してしまった
ボクはあっという間、きみを置いて空へ空へとのぼってしまった
ボクはきみより軽いから、きみの顔は最後まで見えなかった

ねえ教えてよかみさま、あの子はどんな顔をしていたの
あなたに近づくあいまにからだは砕けて
ボクはなんにもなくなった
あなたが堕とした天使なら、あの子の顔を見れたのに
ボクは風船だったから、あの子が誰かも分かりゃしない
のぼるヘリウム、軽すぎてかみさまにも届きやしないんだ

最後にひとつ話をしよう、ボクは風船だった
空気より軽い気体、ヘリウムガスの詰まったオレンジ色のからだ
きみの手に握られて、ふわふわくらくら
そりゃもう夢見心地だった
けれどもきみとはもう会えないんだ
はじけたからだは行方しれず、かみさまにだって分かりゃしない
手も足もないんだ、八つ当たりもできやしない

きみは風船のゆく先を知ってるかい?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

原子番号2:He

オレンジの風船はGUMIをイメージしています。
歌詞を使われる場合はご連絡ください。

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投稿日:2025/02/22 04:23:54

文字数:485文字

カテゴリ:歌詞

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