薄く光が射して(い)る
知らぬ間に
朝が来たみたい
昨日の残りを温めて
入れる
珈琲
昇る湯気で
ぼくの顔が
透けている
隠してくれるようにって
潜ったベッド
白色だった
目を背けていたい
白昼の夢が通り過ぎる
このまま終わる
ぼくの世界のことを
考えていた
此処にいるのに
いないみたいな
透ける
ぼくの世界
終わってしまっても
いいんだけど
何か惜しい気もするんだよなぁ
淡く夜に落ちている
眠る間に
朝が死んだみたい
冷めた残骸が
手からすり抜ける
散った硝子(で)
ぼくの足が
滲んで(い)る
流れ出てゆくようにって
満たした傷は
青色だった
目を背けていたい
深夜の現(うつつ)が通り過ぎる
このまま終わる
ぼくの世界のことを
考えていた
此処にいるけど
いないみたいな
滲む
ぼくの世界
終わってしまっても
いいんだけど
何か惜しい気もするんだよなぁ
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