A1
聞こえないほど小さな告白
同じくらいか細い返事
結ばれたての関係性は
恥ずかしくて危なっかしくて

B1
すぐ隣　歩きながら
見本の恋を探すけど
答えは

S1
二人の間
薄く広がった絹のカーテン
その向こう側
光っては隠れている

君の呼吸が
さらり　波打って
伝わるたび
糸　こすれ合う
動けない壊れやすさ


A2
初めて学ぶ子供みたいに
タイミングにチャンスに揺れる
すり減るような間柄には
なりたくない　なのに切ない

B2
虹に憧れた指で
重ねた色は白ばかり
心を

S2
守るためにと
遮って閉ざす絹のカーテン
まだ　向き合えず
襞の中　隠している

深めあうには
勇気　必要と知らなかった
もう　分かってる
このままじゃ朝は来ない


B3
すぐ隣　立ち尽くして
震える声で叫んでた　ほんとを


S3
二人の間
綺麗すぎていた絹のカーテン
糸　裂けたって
平気だと
気づいたから

過ちだって
いつか裏返り　笑顔になれ
糸　解けてく
その先は強い明日



【譜割り・()は一音分】

A1
きこえないほど
(ちい)さなこ
くはく
おなじくらい
かぼそい
へんじ

むすばれたての
かんけい
せいは
はずかしくて
あぶ(なっ)かしくて

B1
すぐと
なり
あるき
ながら
みほんの
こいを
さがすけど
こたえは

S1
ふたりのあいだ
うすく
ひろがった
きぬのカー(テン)
その
むこうがわ
ひかっては
かくれている

きみのこ(きゅ)
うが
さらり
なみうって
つたわるたび
いと
こすれあう
うごけない
こわれやすさ


A2
はじめてまなぶ
こどもみ
たいに
タイミングに
(チャ)ンスに
ゆれる

すりへるような
あいだが
らには
なりたくない
なのにせ
つない

B2
にじに
あこがれた
ゆびで
かさねた
いろは
しろばかり
こころを

S2
まもるためにと
さえぎ
ってとざす
きぬのカー(テン)
まだ
むきあえず
ひだのなか
かくしている

ふかめあう
には
ゆうき
ひつようと
しらなかった
もう
わかってる
このまま(じゃ)
あさはこない


B3
すぐと
なり
たちつ
くして
ふるえる
こえで
さけんでた
ほんとを


S3
ふたりのあ
いだ
きれい
すぎていた
きぬのカー(テン)
いと
さけたって
へいきだと
きづいたから

あやまちだって
いつか
うらがえり
えがおになれ
いと
ほどけてく
そのさきは
つよいあした