Paprika
物心ついた時から
他人(ひと)の顔色を伺うのが癖で
傷つかぬよう実を守り嘘をついた私に
与えられたのはからっぽの中身だった
何を言われても
何を言っても
そこに感情なんかなくて
じゃあ何があるの?って聞かれると
それが私にも分からない
いつしか身体は熟して
大人になったけれど
心のなかはからっぽのまま
見透かされるのが嫌なの
どうしたらいいのか分からないの
愛想笑いは得意で
いつも口の左端を持ち上げてたら
綺麗な笑顔の作り方が思い出せなくなって
久々に見たそれは、酷く歪んでいた
何が起こっても
何をしてても
私はただの傍観者で
じゃあ何がしたいの?って聞かれても
それが私にも分からない
私の中身は空っぽだから
すぐ握り潰されてしまう
それが当たり前なんだろうけど
潰れるのが怖いの
二度と戻れなくなりそうで
我侭な私は何の為にいるの?
こうやって文字におこしてみても
とても形になっていなくて
何を伝えたかったの?って聞かれると
それは私のこの心
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想