寂しく瞬く街灯 ひと時の影を残して
はしゃぎ声が消えた世界を 一人歩いていた
湖水の鏡は笑わない 錆びた窓は開かない
凍えた機械の街が 命を吸い取ってゆく
絶望の海 沈んでいく淡い情景
化石化した音符だけ 寂しく降り積もる
水の底で 掌に受けたマリンスノウ
封じ込められた古代の 記憶を囁いて
不毛に枯れ果てる 歌を忘れた世界
何も見えず 人は希望を失った
宇宙の虚空に浮かぶ 星月すべての火よ
教えて 光はどこにあるの
黄昏にはぐれて 暗い夜をひとりぼっち
暁を待ちわびて 冬の星を見上げた
街角で膝を抱く そんな誰かが泣いている
私にできることは 一本のマッチを擦ること
燐火が照らす 同じ顔した悲しみを
歯車の音じゃない 音楽が響いてる
耳を澄ませ 聞き取る赤い血の鼓動
君の命はまだ その胸で燃えてるよ
今はただ信じて 北風を耐え忍ぶ
この手に一つ 太陽を抱き締めて
Soleil 赤く強く 限りなく燃える光
君と同じ 命のふいごを回す
ガラスの羽で飛んだ 果てにある輝きまで
たとえ燃え尽き海に落ちても 一筋の軌跡 示せるのなら・・・
もしも明日(あす)世界が 氷に閉ざされたら
私はその中で 希望の歌を歌おう
世界の命の記憶 忘却に埋められるなら
この声で永久(とわ)に 物語を綴ろう
もしも明日(あす)誰かが 朝日を奪っても
私はこの空に 燃える火を掲げよう
たとえ奈落の手が この空を闇で塞いでも
消えない光は いつもこの胸にある
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