晩飯前にタバスコがねぇ事に気がつき、ちょうど抹茶もきれたんで俺とニガイトが買い物に出た




俺だけでもよかったんだが、店の場所知らねぇし自分の抹茶だから自分も行くと言うニガイトと行く事になったわけだ













「買い忘れねぇな？」


「…うん、ない…よ？」





家のすぐそばにあったスーパーで買うもん買って、今から帰るとこなんだが…





「そこの兄さん達よ～？金持ってねぇかぁ」


「貸してくれっと嬉しいなぁ」





…馬鹿な不良共に絡まれた。十人程度だろ。…めんどくせぇな




「ニガイトは荷物持って先に家
帰ってろ」


「……うん」





ニガイトに荷物持たせて先帰して馬鹿に向き合う。…超アホ面




「金なんて持ってねーよ」


「あぁん？なんだよその態度。
喧嘩売ってんのか？」


「めんどくせーしやっちまえ」





勝手に乗り気になってどっからか鉄パイプ持って来やがった。まあハンデはそんぐらいあればいいか





「後悔すんなよ！」




振り下ろされる鉄パイプを捌いて叩き落とす。そしてがら空きの腹に一発入れる。



もう一人は落とした鉄パイプ投げつけた。おっ、やり！顔面ヒット




数人殴り掛かってきたが隙だらけ左から回し蹴り入れて吹っ飛ばす




最後に残った奴らはカウンターでのした。…弱ぇな





「満足したかよ？じゃーな」





数分で伸びたそいつらを置いて
家に帰った。帰ったら優が怖い顔してたけどな…






「喧嘩売られて買ってのしてきた訳か？…妙に早いな」


「頭も喧嘩も弱ぇ」


「…あいつら、結構な強さのはずなんだがな」




しばらく考えこんだ優は俺の首筋を覗き込んできた。いつも服や
マフラーで隠れてる部分




「なにしてんだよ…」


「……いや、なんでもねぇよ」




見たかと思ったらすぐに離れた。…変なやつ





「とりあえず飯にすんぞ。喧嘩は今度からはやめてくれ」


「買っただけだ。何が悪い」


「買うのも止めといてくれ……」





何度も止めろと念を押す優。あーもうわかったよ！控えりゃいいんだろ？努力してやるよ