3人は町に着くと、メイトの家へと向かった。正確にいうと、メイトの妹であるメイコの家へ向かった。
「メイコ」
「あら、メイト」
声をかけると振り向いた彼女は、とても美人だった。
「まーた胸でっかくなったか?」
「あんたはデリカシーがなくなったわね」
二人のやりとりを見ていた、黄髪の二人の少年少女に気付いたメイコは、メイトを押し退けるようにして近付いてきた。レンは、リンを守るように前に進み出る。
「あら、強そうなナイトじゃないの」
「勘弁してくれよ、メイコ。こいつらが怪我したら俺の責任だぜ」
「そうなの? てことは・・・けっこー身分高い人?」
メイコの言葉に、レンはメイトがリンの正体を話すのではないかと気が気ではなかった。メイコが女王陛下に良い印象を持っていない事を、レンは知っていたからだ。
「あー、城の小間使い。城下町の様子見して、その情報を城内に持ち帰る任務中なんだよ、今。なあ、レン、リン?」
女王陛下を呼び捨てにするメイトの度胸に、レンは驚いた。背中で、リンがピクリと小さく反応した事にも、レンは気付く。リンを怒らせてしまったのではないかと内心焦っていた。
しかしメイトはそんな事もお構いなしに会話を続ける。
「大変なのね、城に仕えるってのも」
「その点、お前は酒浸りだから門前払い。だから安心しろ」
「いーのよ、酒があたしの命だもの」
「ま、元気そうだったから良かったよ。じゃあな、メイコ」
「ええ。またね、メイト」
メイコに手を振りながら、メイトはリンとレンを連れて町の雑踏へと消えていった。メイコはドアを閉じると、飲みかけだった酒瓶を掴み、また飲み始めるのであった。
「メイコさん、元気そうで良かった」
「あの様子だと、当分元気だろうな」
「あと、メイト団長」
「ん?」
「女王陛下を呼び捨てだなんて、カムイ大臣に知られたらどうするんですか」
「・・・そん時はそん時だ」
半ば呆れ気味に呟くメイトに、レンは溜め息を吐く。
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