結局世界って奴はさ
無駄な正論吹っ掛けちゃって
つまらない理屈ばかりで 全身固めて完全武装
屁理屈ばかりの僕達を 嫌になるぐらい叩いちゃうんだ
そんな世界にアンチテーゼだ
ぶち壊すために 僕は今日も綴っていこう


評価は全然上がらない
『何が書きたいのかわからないんです』
だから何度も言っただろ
コメント欄へ愚痴をこぼす毎日
ほんとは分かっているさ 結局全ては才能うんぬん
白と黒の境界線を 僕は今日もいったり来たり


世界って奴は何処までも 小数ばかり切り捨てて
愛されない少数(僕達)はいつも 地面ばっかり眺めて俯いちゃって
だから僕が綴ってやるんだ こんな世界のアンチテーゼを
そんなふざけた規定を無視した
全てぶち壊す アンチヒーローを



結局世界って奴はさ
生まれたときに全部決まってて
レールに沿った人生街道 生まれ持ってる才能環境
何にも持ってない僕達は 何をしたって何も出来ないし
そんな世界に敗退ムード
こんな酷く痛い毎日だ 書き綴ることをやめようともした


諦めかけてたとある日
何となくで外に出てみたんだ
近所の公園のベンチで
少年はただ何かを描いてた
お世辞にも上手いと言えず そんな努力も虚しく思えて
むくれる少年からかって 僕はいったい何してるんだろ


世界って奴は何処までも 不平等に出来ていて
水を撒いて芽がでる可能性は 全部同じなんかじゃなくて
それでも君は描き続ける がむしゃらにただひたすらに
こんな惨めにくそったれた世界を
美しく素晴らしく描いていく




それはある日の昼下がり
右手を押さえる君がいたんだ
「ちょっと手を怪我したんだ。動かすことはできないらしい」
浮かぶ笑顔はいつも通りで 僕の思考は追い付かなくて
君の続けるその言葉の意味を 理解できずに苦しんだ


「諦めるってなんだよ だってそれって夢なんだろ?」
なんでか凄く悔しくて どうしてか涙が流れて
意味も分からず泣きじゃくる僕に 君は寂しげな笑みを見せた
「僕にはどうせ出来なかったさ。これもいい機会なんだ」
ゆっくり立ち去る君の姿が 滲んで僕には見えないや


「諦めさせてたまるものか」


駆け出した
あの日の君みたいにがむしゃらに
あの日の君に近づく為に
憧れた小さな姿に ただ追い付くために



世界って奴は何処までも 少数ばかり切り捨てて
馬鹿みたいに努力したって 報われないことばっかりで
だから僕が認めてやるんだ だから僕が綴ってやるんだ
泥臭く足掻いた敗北者達の
惨めで情けない英雄譚を


いつまでも綴ってやるんだ 未熟で青臭いアガペーを
諦めた君を連れ戻すような
あの日の君を連れ戻すような
ふざけた規定を無視した
全てぶち壊す アンチヒーローを



_

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

腐れ小説家の誹謗中傷流離譚

ワナビな小説家は、ある日絵描きを目指す少年に出会う

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六作目です!!
くされしょうせつかのひぼうちゅうしょうりゅうりたんって読みます!!
才能なんてくそくらえっ!!実らなかった努力だって認めてやるよ!!諦めなかった奴等はかっこいいんだぜ?
そんな感じの作品のつもりです!!
一人でもこの歌詞擬きからなにかを感じてくれたなら、それだけで私は満足です!!

閲覧数:164

投稿日:2016/05/14 04:44:50

文字数:1,154文字

カテゴリ:歌詞

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