散歩をしている、その途中。
死神が出歩いているのを見た。
不気味な瞳でこっちを見た。
片手にかかえたしゃれこうべ。

どこかで見たような、
遠くの昔に出会ったような。

首をかしげた、死神は。
再び歩き見えなくなった。
今になっては、瞳の裏。
悲しそうに潤んでいた。

いつかのしゃれこうべ。
記憶の底で見かけたような。

思い出せないその人よ。
きっかけさえも忘れてしまった。
どこかで会話をしたのであれば、
今こそ出そうか、喪中探索願。

自宅に戻って、考えた。
死神は抱え続けていた。

いつかのしゃれこうべ。
愛したかどうかさえわからない。

思い出せないその人よ。
きっかけさえも忘れてしまった。
どこかで会話をしたのであれば。
今こそだそうか。喪中探索願。

想い途切れたその人よ。
線香だけでも出しておこうか。
再び会話をするのであれば、
今こそ出そうか、喪中探索願。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

喪中探索願(モチュウタンサクネガイ)

陽水さんの音楽聴きながら書いた。

閲覧数:75

投稿日:2009/11/18 23:54:42

文字数:391文字

カテゴリ:歌詞

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