自分を武器にして
振り回す 凡庸な弱虫
傷つけたくなくて
夜を這う恐怖を拒む気
だった そうだ

頼りない両の腕
叩き込む脳は茹で
られてしまいそうなほどに
まいっているんだ

解り合えないような気がしているんだ
こんなに優しい星に生まれてもなお
やっぱり変われないような気がしているんだ
どんなに足掻く祈りも終わる そう いつかは訪れる

手を取り合えば 簡単なゲームだ
取り分けたはずが ちぐはぐなパズル

ピース 形は指定
向きを変え 暴徒は進む
地図の境界線
のたうつ様相 鉄屑が舞った ご覧

誰一人巻き込みたくなかった
ただ一人消えてしまいたかった
誰一人も泣かせたくなかった
ただ一人泣いていればよかった

けど
手に取ったそれも武器だった
数え切れないだけ壊してきた
罪と使命と名もなき死骸を
背負ってここに立った

時を奪って 金を奪って 愛を奪って 場所を奪って
夢を奪って 力を奪って 命を奪って 自己を庇った

去った人々を見送った
合わせる顔はなかった
あんな気持ちを思い知った
でも 日々はまだ続いていた

果てしない攻防戦
この地は徒労の末
手に入れた ただの武器だ
誰も彼もが 何もかもが
そうでしかなかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

弱い音

閲覧数:51

投稿日:2019/03/25 16:38:06

文字数:520文字

カテゴリ:歌詞

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