マイ視点
「サウが・・・・いなくなった?」
私は、信じられなかった。
サウは、つい昨日まで居たのに。
ララちゃんを刺して、何処かへ行ってしまった。
それがユアさんから告げられた真実。
「これは、本当の事なの。信じ難いと思うけれど、私は嘘は言ってないわ。じゃあ、私は仕事があるから・・・ごめんね・・・」
そう言って、ユアさんは部屋から出て行った。
「嘘・・・・。サウが・・裏切るわけ無いじゃん。ああ、そうか、ララちゃんのせいか、ララちゃんが・・」
そうだ、ララちゃんがあいつと同じチームにしなければ、サウはいなくならなかった。
きっと、そうだと信じたかった。でも、それは友達であるララちゃんを責めている。
ララちゃんにも、何かあった事くらい、自分でも分かる。
「マイちゃん」
「・・・ララちゃん・・・」
「あのね・・・サウ君の事だけど・・」
「何も言わないで!!」
気休めなんていって欲しくない!!。
「そうじゃないの・・・今回の事件に、悪UTAUが関係してる事が分かったの」
「悪・・・UTAUが・・・?」
「うん、でも、まだ詳しい事は分からない・・」
「悪UTAU・・・・・!」
「ううっ!」
ララちゃんは、いきなり苦しみだした。
「ララちゃん!まだ、怪我が治ってないじゃん!」
「だ、大丈夫・・・私は、体丈夫だから」
「駄目!あんなに深い怪我だったじゃん!」
ララちゃんは、恐らく、責任感を感じているのかもしれない。
なのに、私はララちゃんを責めてしまった。
「マイちゃん、私は、死なないし、大丈夫」
「だからって、無茶は・・・・」
「はは、確かに、ルルやラルに怒られるね・・・」
バタン
その時、ララちゃんは倒れた。
そして、思いもよらない出来事が起こった。
ララちゃんの体に、変化が起こったのだ。
髪の毛は短くなり、なんだか、少し男勝りな感じがする。
そして、『彼女』が目を覚ました。
「君は・・・誰?」
その時
【悪UTAUが来ます!直ちに戦闘へ移ってください!】
「悪UTAU・・・・!」
私は、格納庫へ急ぐ事にした。

「ボーレイシェンマイ機、出ます!」
「マイちゃん!あそこ、もしかして・・・」
キョウちゃんの言葉に、私はキョウちゃんの指した方向を見る。
「・・・・サウ・・・・」
其処には、サウが居たのだ。
「サウ!!私だよ!サウ!サウ!!!!」
「・・・・・・」
私の言葉にサウは何も言わず。
こっちを攻撃してきた。
「サウ・・・!?」
驚きに少しからだが硬直してしまった私にサウの攻撃が来る。
「うおりゃあああああ!!お前、危ないところだったな」
「君!さっきの」
体はララちゃんなのに、ララちゃんじゃない。
彼女からはそんな感じがした。
「とりあえず!てめえ、双子の弟助けたいんだろ!早くいかねえと手遅れになるぞ!」
「え・・・うん!!!」

「ランラ・・・何故お前が居る」
「ララが・・・気絶したからさ、ルル」

「サウ!」
「・・・・」
やはり今のサウは私の言葉に何も言わず、こちらを攻撃しようとする。
(サウ君は・・・操られているんだよ!マイちゃん!)
「・・・ララちゃん?ララちゃん、何処?」
(今はとにかく、サウ君を助けるんでしょ?私の力を、少しあげる・・・)
その時、私の体を何かが流れるような感覚になって、目の前にサウが見える。
「いける・・・!」
そして・・・私はサウに手を伸ばす。
「サウ!戻ってきて!」



「マイ、起きたか」
気が付けば、私はベッドの上で寝ていて、ベッドの傍らにはサウが居た。
「サウ・・・・」
「全く、無茶するなよ」
「あはは・・・なんか、真剣にね、サウの事、助けたかったから」
「はあ・・・ありがとな」
「サウ!もっかい言って!」
「言わねえよ////」
「ふふ~、てれちゃって☆」

「もう、私の傍から居なくならないでね」
「わあってるよ、んなことくらい」
サウが戻ってきて・・良かった・・・。
そして、私は疲れがどっと来て、また寝てしまった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第14話

双子でいちゃいちゃしてるぞ・・・・!
ランラも出てきたことだし。
てわけで、次回予告↓
ミク「私は・・・一人。リンちゃんみたいに双子の弟もいないし、メイコさんみたいにペアの男の人も居ない。私のペアはルカさんだけど、やっぱ男の人がいいな。そんな時、昔あった彼が戻ってきた。何で・・今更・・・次回「CV01の幻想」クオ君。私、一人で寂しかったよ・・・」

閲覧数:96

投稿日:2011/08/05 10:27:41

文字数:1,657文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました