農民 「 ジャガタラ芋しかお客人様に、 御持て成し料理を準備する事が出来ねえ、 宜しいでござるか ? 」

ミク姫 「 貴方、 いや 御主の処はそんなに生活が苦しいのですか ? 若しかして他の農民達、 いや 農民さん方も同じ様な境遇にあっているのですか ? 」

農民 「 んだ。 ここ 3年間お天道様がご機嫌斜めだったり、 嵐や大雨が続いての。 お米をはじめとして里芋や南瓜、 人参や大根等の殆どの収穫量が少ないのに領主様に年貢を納めちまったら、 後は粟や稗といったもんしかのこらねんだ。 」

ミク姫 「 それは大変でしたね。 ところで御主は左腕を吊っておる様だけど如何なさったの ? 」 其れから奥様や子供さん達はどうされたの ? 」

農民 「 それがの、 これはあくまでも噂話なんじゃが、 我が領主様が隣の領主様とが余興での馬の競争でちょっとした間違いがあったそうな。 それが本で話がこじれていつの間にか戦沙汰にまでなっての。 戦に駆り出されて三ヶ月後に従軍中に相手の砦内での交戦中に誰が放ったか分からない弓矢が左腕に刺さって負傷しちまっただ。」

ミク姫 「 それは大変でしたね。 えーと、 今から五ヶ月前に始まって 今現在は休止中 ? の戦の事ですか ? 」

農民 「 そうですだ。 おっ母は畑仕事や家事、 子供の看病等の疲労が溜まり到頭寝込んじまっただ。 長女は近くの神社で友達と鬼ごっこしていたら、 戦闘中に飛んで来た流れ矢が左足のふくろはぎを掠っただけなんだども・・・・・・・。」

ミク姫 「 お嬢さんは其の後如何されたんですか ? まさか亡くなられたとか。 あっ、 御免なさい。 私ったらつい悪い方へ考えてしまって。 」

農民 「 お気付かい有り難うございますだ。 幸いに鏃に毒薬が塗られていたみたいだども、 毒の量が少なくて解毒用の薬草が家の裏庭に植えていたので、 傷口に塗って何とか命に関わる迄には行かずにすんだでな。 」

ミク姫 「 あのぉ、 弟さんが一人いらっしゃると思ったんですけど。 間違っていたら御免なさい。 」

農民 「 そうだっ、 弟さいただ。 面目ねぇ。 あれは一週間位前に上半身の胸の上から下にかけて発疹が出て、 今では全身に広がって身体を温めると発疹の所が痒くなるみたいでの。 看病していて辛いでの。 」

ミク姫 「 彼は身体の熱が熱くなり過ぎていないのかしら ? 」

農民 「 はぁ、 お蔭様で熱が上がり過ぎて魘される事は無い様だでの。 」

ミク姫 「 そう、 其れは良かった。 今年は後一ヶ月で大晦日ですけど、 生活に必要なものや足りないものとかあったら言ってみて下さい。 」

農民 「 お言葉を掛けて頂き有難いだけんども、 今直ぐには答えられんでの。 申し訳ねえんだども如何したら良いかの ? 」

ミク姫 「 そうですねぇ、 そうだわ、 十二月十日迄にここに此の封書を持って尋ねて来て下さい。 担当者には話をして対応させておきますので。 其の時に必要な物を書き留めた用紙を一緒に持って来て頂けると手続きが早く出来るから。 」

農民 「 度々すんませんの。 其れではお言葉に甘えて必要な物を書いた紙を此の封書と一緒に持ってそこ迄お尋ねしますの。 」

ミク姫 「 良かったわ。 そうだ。 近所の家々にも立ち寄って夫々の家族の要望も伺っていた方が良いわね。 爺、 宜しくて。 」

侍従長 「 はい、 お嬢様。 畏まりました。 そう致します。 」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ジャガタラ芋と 農民と ミク姫様のショートストーリ

12月 1日は 年宮愛子様の 誕生日なのでお祝いの気持ちを籠めまして、 此のショートスト―リーを考えてみました。
登場人物はミク姫様 ( 初音 ミクさん ) 侍従長 ( ミク姫様の侍従長 ) 農民さんの 3人にさせて頂きました。
アジアや中近東、 ヨーロッパ等の国々では女王様 ( 皇女様 ) が在位されています。

†‡†一行詩†‡†の 4030: 4029: 2009/12/01 01:47 Cicadas さんの作品の続きが 「じゃ」または「や」でしたので ジャガタラ芋 ( じゃが芋 )から始まるショート ・ ストーリーを考えて表現させて頂いた †‡†一行詩†‡† 4030: 2009/12/01 06:12 の作品です。

ジャガタラ芋と 農民と ミク姫のショートストーリ は †‡†一行詩†‡† 4030: 2009/12/01 06:12 の作品の ミク姫様 Ver です。

此のショート ・ ストーリーはフィクションです。


まだ々文章の表現が未熟だと思います。


年宮愛子様、 お誕生日 おめでとう御座います。

閲覧数:69

投稿日:2009/12/01 23:52:20

文字数:1,458文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました