身を切るような 寒さも覚えず
君は綺麗に 微笑んだ
氷の蕾 髪を濡らし
醒めかけた春を 唇で
嘲笑(わら)う
覆い尽くす 世間の過ち
穢れ 涙 諍い
足下に眠る秘密の花園
楽園に落とした 心の欠片
何もかも すべて
心揺るがす 白き夢
君の瞳に映る 雪の華
呼吸の一つまでも 閉じ込めて
灼きつける 鮮やかな
一葉に踊る色は 眩しすぎて
心の痛みと共に 消せるはずもなく
標(しるし)さえ消えて 見えない不安を
遠い瞳で 切り捨てた
降れる花びら 頬を染めて
眠りかけた冬を その手で
抱きとめる
降り注ぐ 世界の嘆き
痛み 笑顔 愛しさ
指先に触れた誰かの人生
夢で誓った 永遠という名の嘘
ゆっくりと 静かに
心縛る 白き声
君を隠していく 雪の華
言葉さえ 欠片も残さずに
消えかけた 儚げな
一葉に沈む色は 刹那すぎて
喪失の予感の中 止められるはずもなく
心揺るがす 白
僕を揺るがす 白
君を揺るがす 白
消えて逝く 雪の華
忘れ得ぬ 君の色
春はまだほど遠く
僕は 冬に惑う
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