《悪ノ物語》

 いかがでしたか。あなたはこの王国の末路を喜劇と呼びますか。それとも悲劇と呼びますか。実はまだその判断をしていただきたくないのです。
 所詮、今のはどこかの知らない誰かが後の世で書いたつまらない歴史書です。いや、事実を書くことが歴史書の条件であるというのならば、先ほどの記述は歴史書の足下にも及ばないでしょう。
 そして、これから私が皆さまにお見せするのは物語というのが相応しいでしょう。なざならこれはある王国の喜劇であり悲劇なのですから。
第二章はその王国の使用人の物語でございます。では、ごゆっくりと演劇をお楽しみください。

   ~ある記録家の記述より~


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《悪ノ物語~第〇章・2~》

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投稿日:2010/06/04 19:58:42

文字数:296文字

カテゴリ:小説

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