もうなんにも聞こえない、ね。
どうしてだか君を待ってる
そして声を失くすから
ささくれだった雨の夜を
すくって、すくって
突き刺すような馨りはあの日の群青
戻れないの?ああそうさ、戻らないよ
嘗て憶えた名前を繰り返し た
「早くふやけてしまえよ。」
嘘まで吐いて。
もうこんなに遠いんだ、ね。
どうしてだか君を待ってる
いつか声も亡くすから
清く浮かんだ残像を
わらって、わらって
揺蕩うような祈りは消えた体温
泣き人から伝わるの、脆い明日
甘く実った檸檬を君にあげる。
「ずっとこのままいようよ。」
駄々を残して。
突き刺すような馨りはあの日の群青
戻らないの?ああそうだ、そうだったね
嘗て憶えた名前を繰り返し た
「どうかこのままいさせて。」
それは別れの、
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