風鈴 切に鳴り響き
熱風 冷を奪いゆく
縁側 ひとり涙する
晴天 君はかえらない

月が出やれど闇深き 浴衣纏いて歩く道
心細さに手を伸ばす 君がいないと思い出す
祭り騒ぎの公園で 君によく似た背を見つけ
いつの間にやら名を呼ぶも 花火の音にかき消され

重ねたてのひらの熱 感じていると鳴き声 
隣で微笑む君が その音に足を止める
視線の先には真紅 蒼穹に蜂蜜色
揺れ続ける球体は あのときも鳴いていたね

風鈴 夜に鳴り渡り
爆音 花が空に咲く
体温 宿す君の手は
宵闇 混じって離れた

朝陽昇れど闇深く 瞼閉ざして描くのは
あの日の君の体温と 鳴き叫んでいた球体
頬を濡らした冷水は 微かな熱を帯びては
私に思い知らせる 君のぬくもりの意味を

目の前で踊る真紅 君がくれた私色
私のてのひらにのせ 指さして君は言った
「これが鳴る季節までに 必ずここに帰るよ」
頷かなかった私 振り向かずに去った君

風鈴 冷えた指先に
伝うは 涼やかな音色
縁側 ひとり思い出す
曇天 叶わぬ約束

祭り騒ぎの公園で 君によく似た声を聞き
縋る想いで叫んでも その先には見知らぬ人

風鈴 どうかその音(コエ)で
悠遠 君を呼び寄せて
深淵 沈みゆく心
融解 融けるその前に

風鈴 切に鳴り響き
涼風 熱を奪いゆく
縁側 ひとり涙する
晴天 君はかえらない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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鈴鳴り

参加コラボ「作詞家同好会」の企画に提出する歌詞です。
テーマは「夏」。
文字数が合うように調整しながら作りましたが…なんか長くなった気が;
サビが4.8でAメロが12でBメロが11です。AとBの字数をもう少し離すべきだったと気付きましたorz
構成は サビ→A→B→サビ→A→B→サビ→A→サビ→サビ ってなってます。
最後のAメロが短いのは仕様です。

自分的に夏といえば風鈴!浴衣!祭り!花火!なのでこんな感じに。
祭りの夜、いつもいてくれた君はもういない。みたいな?
夏の恋は切なくて叶わないイメージがあります←
風鈴好きです。

閲覧数:258

投稿日:2008/11/02 21:45:06

文字数:577文字

カテゴリ:歌詞

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  • M.H.ジャーニー

    M.H.ジャーニー

    ご意見・ご感想

    サビのテンポが特にいいですね
    フユヲさんと同じく、ホントにきれいに音や色が流れていくように感じます

    個人的なアイデアですが、AとBの音数が近いのと、AからBで場面が変わってるようなので
    A-サビ-A-サビ-A-サビ…としてテンポを活かしてもいいかな、とも思いました

    2008/07/30 23:03:41

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