春愁


眩い光を浴びて
昨日の疲れも残る
重たい瞼を無理矢理
こじ開けて起き上がる
壊れてしまったままの
目覚まし時計
ふと目に入る
いつかは直さなきゃ
なんてこと思ってから
どれくらい経つだろう


変わり映えのない景色も
最初違って見えていた
夢とか希望語って
目を輝かせてたけど
今も僕は何もないまんま


春の季節が
来る度にまた
忘れかけてた記憶
甦る
胸を焦がした
旅立ちの日に
こんな未来を
夢見ていたの? 

   
忙しなく流れてく毎日に
飲み込まれて染まった僕は
ずっとダサいと思っていた
大人になって
溶け込んでしまった


感情を押し殺して
作られた
この殻に閉じ籠って
重たい足枷が
出口を遠ざける
出来るはずのことさえ
出来なくなった


春の匂いが香る度また
忘れかけてた記憶甦る
目を閉じたなら
瞼に浮かぶ
過去の自分が
笑っていた顔


一つ
また一つ
この手を擦り抜けて消えてった
大事なものは
戻らないけど
それでも
手に入れたものもあったんだ


触れたらすぐに
壊れるような
弱くて脆い
イキモノだから
壊れないように
回り道して
僕は
今日も
生きてる


春の季節が来る度にまた
同じ事思いだし憂うけど
変わらないこと
変わってくこと
全部
僕は
受け入れてゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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春愁 歌詞

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投稿日:2021/03/30 02:26:46

文字数:555文字

カテゴリ:歌詞

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