夕闇に落ちた卒塔婆の影に
烏が鳴いた 烏が鳴いた
静けさの中ふっと舞い落ちた
枯葉のノイズ 枯葉のノイズ

吸い飽きた空は今宵も曇り
小石を蹴った 小石を蹴った
足元に転がる頭蓋骨
今日も笑った 今日も笑った

小綺麗なビジョンで映した
色彩豊かなリアルは
誰かの掌の中で 躍ってる

湿った雑草の中 ひび割れた居場所
私のこと まだ憶えていますか?
誰かが手向けていた花 腐って葉すら朽ち果てた
また 此処には無い色を
また 此処には無い色を

童が一人 ざっと駆けてった
芒が揺れる 芒が揺れる
遠くで鳴った大鐘の音が
重く響いた 重く響いた

何千と聴いた念仏の連語
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏
彼岸花さえも呆れて枯れた
置いてかないで 置いてかないで


小綺麗なビジョンで映した
色彩豊かなリアルは
誰かの掌の中で 躍ってる

湿った雑草の中 ひび割れた居場所
私のこと まだ憶えていますか?
誰かが手向けていた花 腐って葉すら朽ち果てた
また 此処には無い色を

あたしはいつから ここにいるの
そんな記憶さえもう薄れかけていて
二度とは戻れない 元居た場所へ
お願い 出して 悲しい苦しい淋しい…

冷たい石の中 薄暗い壺の奥
私のこと まだ憶えていますか?
いつか置いてあった 滲んだ手紙さえも
風雨に傷み消えた

湿った雑草の中 ひび割れた居場所
私のこと まだ憶えていますか?
誰かが手向けていた花 腐って葉すら朽ち果てた
また 此処には無い色を
また 此処には無い色を

ひとつ残った色は鈍色の身体

また思い出してね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

木枯らし

「また、此処には無い色を。」

どんなイメージかは察してください。

閲覧数:85

投稿日:2015/04/23 06:27:08

文字数:689文字

カテゴリ:歌詞

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