いらされませませ不憫なお方
こちらは冥土の端の端
あらあらそないなお顔されても
あちきにゃどうにもできません

あげられるのは紙と筆だけ
辞世の句でも書いたらどうです?
折り紙にして河に浮かべて
現世(うつしよ)にでも流してあげますよ

壊れないものが欲しいと泣いた
ございませんねと頬を叩く
痛くもないのにまたまた泣いた
痛みがないからまた泣いた


さよなら三角 額に飾り
あちらに見えるは蓮の花
ほらほらもうすぐ丘を離れて
旅行く船に乗るんでしょう

避けられぬのはご存じのはず
姿勢正して前を見なさい
折り目正しく挨拶したら
現世(うつしよ)からはおさらばいたしますよ

変わらないものが欲しいといった
お生憎さまと耳を抓る
痛くはないから笑えと言った
泣きながら生まれてくるために

生まれて生きてまたまた死んで
もう一度生まれてまた生きて
おかえりなさいませ不憫なお方
こちらは冥土の端の端

壊れないものがあるとするなら
変わらないものがあるとするなら
流れ流れていくこの歌のように
廻り廻っていくものでしょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

めぐりめぐりうた

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閲覧数:190

投稿日:2012/02/18 15:39:24

文字数:464文字

カテゴリ:歌詞

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