雲の通い路吹き閉じよ 遥か遠い刹那の願い
霞む面影を見つめ 優しい夢を手繰り寄せた
薄衣(うすぎぬ)で包まれた(くるまれた)空 宴の夜に兎は跳ねる
幻を探してるのは まぶしく月が揺らめくから
花の香(か)と朱(あけ)の色 知っているその影
分からない掴めない 追いかけてただ走る
花の香と朱の色 哀しみに惑わされ
舞い上がる翻る この手をすり抜けて
嗚呼
まぶたに残る葵の襲(かさね) 赤い蕾ぬばたまの黒
触れた指先を握り 温もりだけを追い求めた
霞の向こう近くて遠い影 鼓動が跳ねる
幻と知っていながら 儚い笑顔目を奪われてた
花の香と朱の色 思い出すその声
分からない掴めない 追いかけてただ走る
花の香と朱の色 まどろみに捕らわれ
舞い上がる翻る 手のなかをすり抜けて
満ちる月冴え冴えと 澄み渡る空に座し
密やかに儚げに 花は散り風に舞う
夢の中微笑んだ 懐かしい面影
幻と知りながら 追いかけ手を伸ばす
追いかけて追いかけて 翻る薄衣の
弧を描く鈴の音(ね)に 光解け(とけ)夜に舞う
追いかけて追いかけて 惑い酔う花の下
零れる笑み落ちる涙 この手に閉じ込めて
花の香と朱の色 求めてるその影
掴めない掴みたい 天の衣(あまのきぬ)その証
艶やかに儚げに 咲き乱れ散り沈む
花の下遠い昔(かこ) 今宵の月は高く
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想