怪帯さん・・・もとい、怪盗帯人がやって来た夜も明けて、朝日が水色の空に輝いています。
「ふわ・・・ぁ。・・・・」
「おはようございます、アリス様」
「うわああああああ変質者・・・! ・・・あら? 執事じゃないの。・・・まさか、寝込みを襲ったの・・・・・・・・・・・・・?」
アリスは、ベッドのかたわらに立っているいつもの執事を見て、寝起き早々目をまん丸にさせて言いました。
「・・・それは、しませんよ。・・・僕は」
何やら意味深な執事に、
「・・・・・・・執事ぃ? 私に両親がいなくて良かったわねぇ・・・?」
にっこりとして呟くアリス。
「アリス様、もう少し可愛らしくお願いします」
「んー? もう少しってことは、執事、私に不満でもあるのかしらぁ・・・?」
「そうじゃなくて、」
「うにゅっ・・・!?」
執事は、どこからともなく何かを取り出して、アリスの頭に取り付けます。
「・・・あ、これ・・・」
アリスは、自分の頭に取り付けられたうさ耳を見て、執事を見て、
「早かったわねぇ、確か、昨日のことだったんだけど」
少しはにかんだように言いました。
「僕は、アリス様の恋人である前に、執事ですよ。これぐらい、とーぜんとぜーんです」
「え・・・? ・・・ま、まあ、そうよねぇ、うん」
とーぜんとぜーんの部分に軽く首を傾げつつも、今回は珍しく頷くアリス。
「・・・今朝のアリス様は、やけに素直ですね」
ひょっとして今更僕の魅力に魅せられたんですか、とは言いたくても言えない執事。
「そっ、そんなんじゃないの・・・。ただ、」
「何ですか?」
「・・・あっ、あなたのことが、かっこいいと思っt・・・ふみゅう・・・」
言葉を言いかけて、ばたりと倒れて、寝息を立て始めるアリスに、
「・・・・・・僕の前で二度寝するなんて、アリス様は僕にはとことん甘いんですからね」
そう言って、すっかり寝てしまったアリスに、布団をかけてやる執事。
「・・・もっとも、寝込みを襲っても、意味無いんですけどね・・・、色んな意味で、ですが」
最後に、なんだか危なげな言葉を呟いて、アリスが目覚めるのを待つ執事なのでした。
END ?
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小さく口遊み
忘れないように 紡いで
自力で描けた 嬉しさにときめいた
理屈も知らないような...好きを紡いで希望を叫び
カメラ
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