翡翠色に染まる
爪の先に宿す
幾千の煌めきが
命を湛えて飛び立った
此処はモリノウミ
底はツイノサキ
生まれ変わる朝の点滅が
私の鼓動を速めてく
蛹の中で見ていた夢の
その先へ 先へ
時の骨に乗って
森へ深く潜れ
舞い上がる蛍火に
番の翼は映り込む
此処はモリノウミ
其処にユリノエキ
永久に重ならない旋律が
螺旋を描いて駆け昇る
落ちるこの体も通過して
その先へ 先へ
気づいていたんだ
砂の卵抱いて
素足で歩いた
底なしの空の中で
生まれ変わる朝の点滅が
私の鼓動を速めてく
此処はモリノウミ
底はツイノサキ
その先へ 先へ
空へ
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