出会いも別れも全て運命なんだ。
―――Calc,―――
「ミク」
そう呼ばれた気がして、私は思わず振り返った。
誰もいない、いつもどおりの帰り道。少しでも期待してしまった自分を自虐的に笑う。
ああ、まだ忘れきれてないんだよ。君のこと。
「・・・っだから、なんで分かってくれないの!?」
「ミクこそ・・・っ」
何かを言いかけて、レンはその言葉を飲み込んだ。
しとしとと、細雨が地面に黒いシミを残してはまた落ちてくる。
その音だけが辺りを包んだ頃、レンは重苦しそうに口を開いた。
「俺ら・・・もう別れよう」
「・・・っ」
声が、出なかった。足が、動かなかった。
そんな私を見かねたように、レンは背中を向けて、街中へと姿を消した。
私はそれを追いかけることも出来ずに、ただただ雨に濡れ続けていた。
心のすれ違いも、些細な喧嘩も、私たちが巡り会ったことも、結局は私たちに与えられた運命で。
全てのことは筋書き通りだと、そう言ってこの哀しみを、苦しみを、私の都合の良いように紛らわせられるほど、私は強くないし、大人じゃないんだ。
「ごめんね」とか「好きだよ」とか、焦る心で考え抜いて、なんとか弾き出した私の答えは、1つ、2つ、沢山の罪を、矛盾を、犠牲を伴っていった。
それは、君にも、僕にも。
その闇は消えることなく、君に一歩近づく勇気も、素直な言葉を伝える勇気も、君へと続くたった一つの道も、全てを奪い取って私を独りにさせるんだ。
「それ・・・なんの歌?」
鼻歌を歌う私に、レンが問いかける。
優しい、優しい瞳。透明で、深い青で、どこまでも吸い込まれてゆきそうな瞳。私が大好きだった瞳。
風に靡いて、綺麗な金髪が太陽に反射する。
「レンのために作った歌だよ」
照れ隠しに俯きながらそう言うと、レンはふっと微笑んだ。
「そっか」
こんな時がずっと続くんだと、あの頃の私たちは本気でそう思っていて。
ちっぽけな自分たちの影になんて、気付かずにいたんだ。
心の何処かで、現実を受け止められずに。幼い私たちは知らずにいたんだ。
幸せすぎた過去も、
見えない未来も、
私も、
君も、
世界の全てが消えて無くなってしまえば。
こんなに弱い私も、あの日の青空に飛ぶ白い鳥みたいに、自由になって飛び立てるのかな。
私の中に在る感情を、「君が好き」という気持ちを消してしまえば、
楽になれるのかな?
「・・・ん?」
部屋の掃除をしていた私の足下に、一通の手紙が落ちてきた。
見覚えのない手紙。
差出人は書いていない。
不審に思いながら、私は丁寧に封を開け、中の手紙を取り出した。
薄いメモ用紙に、短く、ぶっきらぼうに、でも、優しく印されていた言葉。
『 』
「・・・っ」
私たちは沢山の間違えを犯してきた。
互いを傷つけあって、涙を流して、それでもまた傷付けた。
くり返していく度に遠くなっていった私たちの心が、元に戻ることはもう無いのだろう。
でも、それでも。
あの日君が言いかけた言葉を。君が聞いた音を。君が感じた想いを。君の中を通り抜けたモノ全てを。
いつか、いつの日か、その全てを知ることが出来たら。
その時は。
「ちゃんと・・・君を愛せるかな・・・。」
あの日君に捧げた愛の歌は、
今では、ただ哀しいだけの愛の歌。
風に吹かれて、空の向こうに飛んでゆけ。
私たちが出逢えた、あの夏の日まで。
ギラギラと照りつけるような太陽と、日増しに大きくなる蝉の声。
一瞬の風が、通り抜ける。
When we grow apart,it's destiny - it's just how it was supposed to de
Butl know that I'm not strong enough to accept that so easily
Each and every single answer that comes my way
Are sold at too high a price for me to pay
They rob me of the courage to leave it all and move on
The song that I once sang and gave to you
Is now just a sad love song, overplayed a time or tow
Let the wind flow in and blow it away
Back to that time, that summer day when I fell in love with you
When we draw near each other, it's destiny too
The way it's supposed unfold, through and through
If I could convince myself it was meand to be, maybe I wouldn't feel so alone
Each and every single answer that comes my way
Have way too many hypocrisies to say
They erase the path that I need to take to the other side
The song that I once sang and gave to you
Is now just a sad love song, overplayed a time or tow
Let the wind flow in and blow it away
Back to that time, that summer day when I fell in love with you
If the past and future both decide to disappear
Do you think that then I'd be finally free
If I could pick one emotion to do away with at last
If I picked my love for you would I be able to go back
If I could one day hear every song that you heard
Breathe everything you breathend, feel everything you felt
If I could be your eyes and see the world like you did
Then maybe I could love you the way I've always wanted to
【自己解釈】 Calc. 【ジミーサムP】
文才が羨ましすぎるなっちゃん(http://piapro.jp/pigu0815)に触発されて書いてみた(`・ω・´)キリィッ
え?なんでレンミクなのか?
俺の趣味です。そして俺得です。(←
まぁバカなことはともかくコレは本当に大好きな曲です!
ってゆうかジミーサムさんが好きです!むしろ愛してます!(←
本家様→http://www.nicovideo.jp/watch/sm12050471
歌い手様→http://www.nicovideo.jp/watch/sm12333294
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雨宮ぼたん
ご意見・ご感想
とりま衣恋さん神。
なんかもうこのフレーズにすごく聞き覚えがあるぜ^q^
ところで君にCalc.の英語版を聞くことをお勧めしておきたいのです。。。
あれ聴かないと損だよ!(・ω・´) まじ神
それとももう聞いたことあるかしら(´・ω・`)
2011/04/17 16:23:33
衣恋@ついった
とりま衣恋さん紙。
英語Calc・・・すでにiPod入りしてるぜ(`・ω・)b
まど@実写リロさんの!神だよね!
感想ありがとうでした(*´▽`*)
2011/04/18 09:24:49