遠い昔の風が届けた
遠い世界の夢の香りは
大地にはぐくまれ生きていた人々の
素直なよろこびにほほえんだ面影で
いにしえの空の下で変わりなく映る雲を
眺めていたのかな
満天の星の下でくりかえす人の罪を
嘆いているのかな
黒くよどんだ風が届いた
萎えた世界の愛は不吉で
もつれた糸の先 あやふやに揺られては
不埒なたくらみがいつだって見え隠れ
いにしえの空はそんなおとしめる悪い嘘も
見抜いていたのかな
今もまだ止まぬままの血の雨にぬれた世界
嘆いているのかな
いにしえの空に今の救われぬ堕ちた世界
重ねてつぶやいた
満天の星よどうか 愚かしい人の罪に
ひかりを閉じないで
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