「それにしても、ルルって、結構髪の毛長いんだね。」
ラルさんは言った、確かに、すごい長い、私と同じくらいかな?
「さて、この事はもう、お父さんに言ってあるから。4人は私が引き取ろうか。」
「あたしらは、まだここでやることがあると思うから。」
「そう、かな、あの実験は、もうやらないよ。元々、あの実験は誰にも承諾を受けないでやっていたから、あの研究者たちは、もう此処にはいないよ。」
そう、ラルが言った。
「じゃあ、僕達も、ラルさんのところに行って良いの?」
「ええ、あ、そういえば、あの事件の詳細をお父さんに言ってなかった。じゃあ、私、少し行ってくるね。」
ラルさんは、走って行った―。
(私、何言ってんのかな、でも、あのままにしておくと、あの子達は、捨てられちゃう。やっぱり、私が、引き取るしかない。そうだ、『アノ子』にも、伝えておこう。でも、今はお父さんに、)
コンコン
「博士ー」
返事は無い
「博士?博士ーー!」
その時、
「ああ…オレは…ここに…いるよ」
お父さんの苦しそうな声が聞こえた。
「お父さん!?」
ガチャ 其処にいた、彼は、血を吐いていた。倒れていて。もがいていて。苦しそうだった。
お父さんが、あんなに、元気だったお父さんが倒れてる。
「はか…せ?」
私は、彼の所へ言った。そして、彼は言う。
「オレは…もう、永くない、ラルに…頼みたいことが…グッ、二…つ…ガハッ…ある…。一…つは、オレの…果た…せなかっ…た…ことガ、アルンダ。…そ…れを、叶…えて、くれ、二…つ目は。ガハッ、ララ達…ろく…た…い…うっ」
「博士の伝えたいことは、分かりました。ララ達は、私に任せて下さい。」
「ああ…これで、リル…あいつの…所へ…」
ガクッ 伸ばした彼の手は、崩れ落ちた。
「二人とも、お幸せに。」
今、頬を伝ったものの正体は、何なのかな?ああ、私、『かぞく』を、失ったんだ。
行かないでよ、逝かないでよ。私を、置いて。
その頃、ララ達。
「良かったね、あたし達、まだ、一緒に居れるって分かって。」
「ああ、本当に、良かったな。」
その途端。ガチャ
「ラルさん?」
「博士が、お亡くなりになられました。」
『「!?」』
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だから、もう、ラルには家族がいない。
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BPM=200→152→200
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まふまふ
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