『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:25
紅白が終わった頃、凛と漣は炬燵でぬくぬくと過ごしていた。お揃いの半纏を羽織り、猫の様に丸くなっている。
「あ、グミッちゃんからメールー」
「なんてー」
「何でか氷川先生も一緒っぽい」
「何それ、どういうシチュなわけ? 」
凛に送られて来たメールを差し出され、漣がそれを覗く。写真に収まる3人の姿がそこにはあった。
「ひかわんは真面目だなぁ」
「あ、それいーね。ひかわん呼ぼう、ひかわん」
本人の知らないところで勝手に綽名を付ける双子。年越し蕎麦も食べて紅白も見終えて退屈していたところに久美からのメールだった。
「アタシも何か写メしよ~。漣そのまま」
「ってボクかよ」
前置き無く撮ると凛はそのまま送信した。漣も携帯を持ち出して目の前の蜜柑を1つ掴んだ。
「凛、動くなよ」
「なぁ~にぃ~」
漣はぶぅたれている凛の頭に蜜柑をちょこんと載せた。そしてそのまま正面からその様子を撮ると、何処かへ送信する。
「何したの~」
「グミッちゃんに送った」
暫くして両方の携帯にメールが届く。
「・・・漣、グミッちゃんに何て送ったの? 」
「これぞ、ザ☆鏡餅」
炬燵越しに勢いよく蹴られ、漣は机にとっ伏して痛みに耐えていた。そこに凛が綺麗に折り畳んだタオルを載せると再び写メると久美に送信。そのタイトルは『のぼせた殺人事件』だった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「それにしても先輩達も3月にはいなくなっちゃうんだよねぇ~」
「あー、だなー」
「何その返事~。寂しくないのぉ~」
「そういうオマエはどうなんだよ」
「んー。別に」
「だよな、オマエはそうだよな」
凛曰く、別にコレが今生の別じゃあるまいしというのが持論だ。そこは岳歩と似通った思考を持っていると言っていい。漣も漣でそういった感覚を持っているが、そこは男女の機微の差といった感じらしい。
「櫂人先輩はとにかく鈍いよね」
「だってバカイトだぜ」
「バカイトだね」
「めーちゃん先輩もグミッちゃんもあんなに解りやすいのにな」
「漣も解りやすいよ」
「ボクを入れるな。ガッポイ入れとけよ」
「一番の曲者は留佳先輩と拍先輩だと思うの~」
「中途半端は未来先輩な」
退屈からか、勝手に部活相関図で遊び始める。
「さておき。凛、ボクには一番オマエが解っているようで解らん」
「何ソレ」
「オマエ絶対何かやらかす気だろう」
「そんなつもりないもーん。アタシは最後まで状況を見守ってから動くもん」
「余計に質悪いじゃねぇか」
「ザ☆ダークホーーース」
「いらねぇ肩書きだな」
テレビから時報を告げる音が聞こえて2人は目を向けた。外では遠くから除夜の鐘が微かに聞こえてきた。
「「明けましたぁ~~~」」
2人は何とも覇気の無い自堕落な格好で新年の挨拶を割愛した。
同時にその時、凛の携帯にメールが届いた。
「あ、グミッちゃん」
「何だって? 」
「ぶっは、バッカでぇぃ。おみくじ買い忘れたんだって」
「おっちょこちょいだなー」
「グミッちゃんだもん」
「だもんな」
こうして双子の年明けはグダグダのままに過ぎていった。
そして炬燵で寝た双子は仲良く風邪を引いてそのまま寝正月を過ごす羽目になる
to be continued...
『じゃまけんっ! ~望嘉大付属高校 ジャマイカ音楽研究会~』session:25
原案者:七指P 様
お預かりした設定を元に書かせて頂いております。
拙いながらではありますが、楽しんで頂けたなら幸いです
グダグダの双子を書きたかった
それと鏡餅をやりたかった
それだけの回だったりします、だって可愛いじゃないかっ
それとどうしても双子でただ単に私が可愛がって癒されたかっただけっ
風邪は完全に私情入ってます
もうお前ら私の代わりに寝ててくれよ
遠くから花火の音が聴こえてきましたよ
0時ちょうどはネットの回線速度が遅くて苛々しちゃうわっ
何はともあれ明けました
安らけく皆様にとって良いお年となります様(^^
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ただあの世界(ネバーランド)から無事帰ることができた今、私が感じた「ある違和感」をここに書き記しておく
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-----------...ネバーランドから帰ったウェンディが気づいたこと【歌詞】
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vocal・chorus: 鏡音リン・レン
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al fo letimu...
el tsah tjumeni
jah hun mu...
lel twa sjah lenti
al fo letico...
ol tah ...Jutenija
DATEKEN
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BPM=200→152→200
作詞作編曲:まふまふ
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まふまふ
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那薇
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