逆行するように時は流れ 発光するように視界は薄れ
錯綜するうちに扉は鎖され 落丁するように意識は外へ

誰を気に留めるでも 誰の眼に留まるでもなく外へ溢れた者共は
その外で なおもさらに外があることを 或いは憐れみ 或いは憤り
或いは思うさま他者を蹴落としその外へ溢れさせるに至った
溢れた者は終わり 終わりから始めることを余儀なくされるが
内に残るは停滞であり 形骸的な正解・不正解にさえ縋れぬ体たらく
明快でない生 幼気な命は 現代生活 天体の諦観 諸連絡を 必然に浴び
背を焼く
彼等の眼にはこれもまた「圏外」と映った

電波を隔てた 部屋に潜んでいた
限界が透けた空間 息を殺した
溶けた神経回路 見えない色 切れた糸を
頼って 辿って 手繰って 伝う 外へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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外へ

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投稿日:2019/03/25 16:49:06

文字数:333文字

カテゴリ:歌詞

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