「カイト~」
私はそういいながらドアをノックする。

すると中からバタバタという音が聞こえてドアが開く。

「どっどうしたの?めーちゃん・・・こんな朝早く・・・」
「どうしたのじゃないわよ!!昼までずっと寝てるくせに!!」
「・・・・昼!!!?え・・・もう昼なの?」

私は、はぁっとため息をつくとまた息を吸い直した。
「ねえっ!カイト?今日何の日か覚えてる?」
「今日・・・?・・・なんだっけ?・・・あ!ライブとか!!?」
「・・・・・・バカイト。」
私は力まかせにカイトのマフラーを絞ってその場を立ち去った。

確かに今日はライブがある。
私は荷物を持つと外へと出た。

*************

「あ~疲れた。」
そういって開けた家はいつも通りの光景だった。

とりあえず、テレビをつけてソファーに座った。
暫く画面を見つめていたら、まぶたがどんどん重くなり、ついには開けられなくなってしまった。


目が覚めると、隣にカイトが寝ていた。
手には、”めーちゃんへ”と書かれた小包が握られている。

私は、カイトの手からそっと小包を抜き取るとゆっくり開けてみた。

・・・青いマフラーだった。

「ごめんね・・・」
横で声がした。
「ゴメンねめーちゃん・・・この頃仕事無くて・・・
お金無かったから毛糸くらいしか買えなかった・・・」
カイトが泣きそうな顔をしているのを見て、私は思わず吹き出してしまった。

笑いがおさまると、私はマフラーを見た。
「おそろいだね・・・これ。」
「うん。これから寒くなると思って。」
「・・・・・・暖かい。」
「・・・よかった。」
カイトが微笑んだ。
「ケーキも買ったから・・・食べる?」
「・・・うん。」
カイトは冷蔵庫にいって小箱を持ってきた。
それをテーブルに置くと、
貴方は照れくさそうに言った。



”誕生日おめでとう”と・・・

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誕生日作戦 2

やばいね俺・・・
書いてる最中もにやけがとまんなかった。

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投稿日:2009/11/05 05:32:57

文字数:790文字

カテゴリ:小説

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