夕焼け 十月の空に溶けるのは
もう 冬待ち色した街路樹
枯葉の音だけ もう誰もいない小道の
止まった時間を震わせる

廃校の割れたガラスを拾い集め 空にかざせば
透明な影が リノリウム床を伝った

そんな景色で
どうしようもなく悲しい記憶が よみがえるの

放課後の教室 日が射して 君の横顔を照らした
それ以上 綺麗なものはどこにもなかった

屋上 錆びついたフェンスの隙間から見る
街は もう静まる頃
手すりの上 蜻蛉は もう動かないまま
終わる季節を見ていた

青春なんて 安い言葉に飾られたあの日の僕も
残酷に時は過ぎ去って 輝きを失くした

そんなこと 当たり前のこと
今でも 少しは疑ってみるんだよ

廃校の教室で一人 もういない君を探した
夕闇がいつか 掻き消した ありふれた物語の続きを

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  • 非営利目的に限ります
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廃校にて

廃校にての歌詞です。

閲覧数:177

投稿日:2015/06/01 20:43:15

文字数:351文字

カテゴリ:歌詞

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