幼い頃 約束した場所
ひとりぼっちで 佇んでいた

トラックの音は 耳にこびりつく
テディベアを抱く 鏡の中の少女

思いつく全て 鞄に詰め込んだら

一緒にいる時は分からないの
同じ景色をずっと見つめた
死ぬまでずっと消えないだろう
誰かに強くすがったこと

潮風が髪を傷めるから
あの場所は少し苦手だったわ
今から君に会いに行こう
きっと今は同じ目をしているよ

眠れなくて 足を引きずっても
落とした鍵を 蹴飛ばしても

街の灯りは あたしも照らさない
海が匂い立つ 背負い直すリュックサック

夕日が沈んで 星が顔を出すから

一緒に笑ってくれたことも
泣き虫を抱きしめたことも
潮風に錆びついていく
あたしの記憶も置いていく

返って寄せて波の音に
夜の帳の前 テディベア
忘れな草を握らせて
呼吸は冷たく闇の下落ちていく


幼い頃 約束した場所
ひとりぼっちで 佇んでいた

潮風にきしむ 髪を気にしていた
はにかんだ笑顔と 抱いたテディベア

思い出したのは 遅すぎたのかな

一緒にいる時は忘れちゃうの
同じ景色をずっと見つめて
「また あなたに会いにくる」と
繋いだ手を夕日が照らした

無くしながら今日も息をして
あなたの記憶をどうにか想う
棉も溢れたテディベアの
空っぽのその手に白菊を供えた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Remembered Visit

友人に見せた時「よく分からない」と言われいったんお蔵入りにしていたのですが、もう曲が書けないので供養代わりに投稿しました。タイトルはゴーリーの「The remembered visit」に由来します。

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投稿日:2021/01/19 16:24:56

文字数:558文字

カテゴリ:歌詞

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