日がすっかり落ち、街の風景も夜の闇にすっかり溶かされた午後8時。
だらだらといかにもだるそうな成人程の女とその彼女と周りの人気を配る青年が歩いていた。


「ねぇ~、かいとぉ~」

カイトと呼ばれた青年が答える。

「何?めーちゃん」

めーちゃん―――もといカイトに話しかけたメイコは少し溜めてから呟いた。


「………………重い」

カイトはメイコをつむじからハイヒールまでゆっくりと眺め見る。
…どう見たって手ぶらだった。


「…ごめん、何が?」

先ほどの食事によりメイコは少なからずとも酔っぱらっている状態の為、出来るだけ気に障らないよう言葉を選びながらカイトは問いた。
もっとも、カイトは何処かずれているところがある為、それが伝わったかは定かではないが。


「あたしが。」

「ダイエットした方がいいとおもうyぐはぁっ!!」


踵落としをまともにくらってのたうち回るカイト。でも不思議そうな顔をしている所から、自分の失言に気づいていない様子。…救いようがない。


「失礼なやつね。だからバカイトなのよ」

「えぇ~?でもそんな事言われても…」

唸るカイトにメイコは当たり前かの様に続ける。

「そこは黙っておんぶとかしてくれなきゃ」

「……いや、俺めーちゃんの荷物、両手に抱えてんだけど」

そう言ってカイトは両腕を持ち上げる。…確かに、両手にはメイコが買った(というより買って貰った)服や靴や化粧品、メイコのバック(貴重品もin)などがいっぱいに抱えられている。だが、とにかく気だるいメイコは引き下がらない。

「けちぃ~…」

「けちじゃありません」

「……そこでおんぶしてくれたりとかしたら惚れるのにぃ」

「……。」

カイトが何も返さなかったので少し戸惑った様子を見せるメイコ。


すると、少し歩くスピードを速めたカイトが急にしゃがみ込む。



「えっ…な、何?」

更に途惑うメイコ。



「“黙っておんぶしたら”惚れるんでしょ?」


いつもののほほんとした笑い方とは違う、かっこいい笑顔を見せるカイト。

そんなカイトに「う」に濁点が付いたような声を出すメイコ。
その顔はゆっくりと朱に染められていく。


「…乗らないの?」


「っ~~~!!乗って、あげるわよ!」




―――それは、肯定の意。


ヤケクソ気味に言ったメイコはぎゅうっとカイトの背中にくっつく。

カイトは買い物袋を腕に通して、メイコを抱え直してから「よっと、」と小さく呟いて立ち上がる。


途端に背中にかかるメイコの重みと体温。
そんな温かみに、カイトは幸せそうに笑った。




真っ暗な夜道。
意外に軽々とおぶるカイトと、脱力しきってカイトにおぶられるメイコがいた。

メイコは、カイトにだけ聞こえる小さな音量で呟く。


「…別にね、こんな事してくれなくても、」


「え?」


疑問符と共に、少しだけメイコの方に首を動かすカイト。



「……もともと惚れてるわよ」


次第に萎んでいく言葉も、耳元で言われれば勿論聞こえる訳で。



「うん。俺もこんな風に甘えてくれるめーちゃん好きだよ」




「……バカイトの癖に」

照れ隠しも夜の闇に柔らかに吸い込まれていく。


全てを黒く染める闇とは違う、温かな空気が二人を包んでいた。





ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【MEIKO誕生祭】とある夜道にて【カイメイ】

めーちゃん、誕生日おめでとぉーー!!
おめでt……


……はい、すみませんでしたっ!!(スライディング土下座

うんだからビール瓶で私の頭を叩かないdくぁwせdrftgyふじこlp


めーちゃん、遅れてほんとごめんっ(´;ω;`)
しかもかなりの短編ですみませんでした←
ほの甘位を目指したつもりです。。カイメイにはそんな感じが似合う…//

閲覧数:499

投稿日:2011/11/06 20:46:37

文字数:1,396文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 鏡世

    鏡世

    ご意見・ご感想

    うわぁっ

    めっちゃ萌えました!

    カイメイいいですよねーw

    2011/11/06 23:34:45

    • 芽莉沙

      芽莉沙

      わわ//メッセありがとうございます!

      えぇっ?!も、萌えますか?そんな鏡世さん素敵でs(((

      ですよねーw
      カイメイは正義ですよw((違

      2011/11/08 17:27:58

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