空を見上げるその理由を、今――


壊れそうな楽器抱えて
歌うたいは 語り始めた

ずっと昔の真っ暗な空、
またたくのは、ひとつの苹果。

濃紺の孤独に身を震わせては
細い枝の先 こぼしていく甘い涙

‘ねぇ神さま、
 このさき生きていく日と月が
 こんな寂しいだけの場所ならば
 あなたの手の中へ 返そう’

長いとぐろ巻いた竜が
やって来たのは凍えそうな夜

“大丈夫 これからずっと傍に居るから”
そう云って 二人寄り添うことを約束した

なぞるは神さまのあらすじ
抱く想いさえもが塵のように

拳揚げた勇者の足元を
落ちていったのは きらきらと光る鱗


「気付いたらここに居て
 もう指先も届かない
 こんなに澄んだ綺麗な夜なのに
 ずっと 遠く輝く」

やがてまたおんぼろを抱いて
歌うたいは涙をこぼした
いつか愛してた空を剥がされた
そのときと 同じ目で

きらめきさえも忘れたからだ
那由多のなかに紛れる声は
かつて 愛してた星を想っては
飽きもせずに歌ってるコンフェイト


――空を見上げるその理由は、

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【応募採用】 一人儀のコンフェイト

※前のバージョンに読み、そのさらに前に語句やタイトルの解説を載せています。
お手数ですがあわせてご覧くださいませ。

しえるん様の素敵楽曲(http://piapro.jp/content/8i07p0bp2cwxy1qd)に応募、採用して頂きました。
ストリングスが本当に綺麗で、どことなく寂しさとファンタジーを感じさせる曲です。
間奏のストリングスに物語の加速を感じたので、楽曲全体はもちろんながら、各パートごとに感じた色合いなどを意識して、セリフなどを織り交ぜながらの物語調歌詞としました。
いつか使おうとあたためていた、一番好きな星と星座を、曲を聞いたときにここでこそ!と思ってしまいました。
素敵なこの曲に圧倒されず、寄り添うことの出来る歌詞を目指しました…!いかがでしょうか…。




【概要】

りゅう座
黄金のりんごの木を守っていたドラコ(Draco)
ヘラクレスがりんごを取りに来た時も闘うものの、倒されてしまう。
その後神さまが、りゅうの仕事ぶりを讃えて星座にした。

倒されるまで守ったりゅうとりんごの間には、何かしらの想いがあってもいいのではと思いました。
そしてもしそれがあったとしたら、空の勇者と名高いヘラクレスに倒されたりゅうは悔しかったろうなと。
もしりゅうが生まれ変わって、地球にひとりの人(歌うたい)として生まれ変わっていたら。

そんな想像から書きあげてみました。
りんごを星に言い換えている部分があります。
なんとなく、りゅう座のα星トゥバンが苹果のイメージだったので…。

閲覧数:416

投稿日:2010/01/15 00:27:11

文字数:461文字

カテゴリ:歌詞

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  • しえるん

    しえるん

    ご意見・ご感想

    採用です!!!
    少しだけ直して欲しいところがあるんですが、神秘性と素晴らしい設定、この歌詞の情景、色を思い浮かべたときにぴったりだと思いました。選考では最終候補まで行き、最後までお二方の歌詞で迷っていたのですが、決め手は最初に感じた第一印象でした。
    そんなこんなで採用に至りました!
    これからよろしくお願いします。ではでは~!

    2010/01/14 21:12:27

  • しえるん

    しえるん

    その他

    ※このメッセージは歌詞を応募していただいた方達全員に送っています。

    この度は歌詞のご応募ありがとうございます。
    応募総数な、なんと30です…!
    本当に感謝感謝です!!
    この中から1つ選ばなければいけないのが非常に心苦しいのですが…1つ1つじっくり読んで慎重に決めたいと思っています。

    選考期間は正直なところ未定です、早いかもしれないし遅いかもしれないです。
    確約として、今日から1週間以内には結論を出したいと思うのでもうしばらくお待ちください。
    それでは、失礼します。

    2010/01/11 06:17:51

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