幼い頃を知ったのよ 君はいつも泣き虫で
強がって笑うくらい 本当は繊細な人
春の陽射しの下で背を比べあった
遠い日はもう戻らないのかな

手を繋いで駆け回った 公園はもう寂れて
子供の笑い声と私たちのあの日とを
重ねられる確かなものがもう何処にもない

並べた肩 触れた瞬間
目と目背ける 何も言えなくて
やがて追い越していく彼の大きな背中
時の流れを愛しく思った
別れの時の『サヨナラ』にどれ程の意味込めた?
切なる想いはしまったままで
君の旅立ちを祈るよ…
私もそんな風にいつか誰かの元へ 行けるのかな

君のように また笑えるかな

昔を思えば思うほど 哀しみが込み上げて
変化に慣れたはずなのに 隣りには君がいない
手を伸ばした柱の傷の温かい温もりに
何もかも新鮮だった世界を浮かべる

幼馴染みのままの関係は何処か希薄で
それ以外 私は何にも見られないのかな
今なら間に合うかな?
言葉では表せない絆を結びたいと言えなくて
巡る季節は私を独り残していきそうだからせめて
また泣き虫顔の強がる君を見せて
からかうのは君が好きだから、なんて大人気ないかな

子供のままなのは私の方だね
アルバム越しに触れる 君の頬は冷たくて
零れ落ちる涙で滲んでいった

並べた肩 触れた瞬間
目と目背ける 何も言えなくて
やがて追い越していく彼の大きな背中
時の流れを愛しく思った
別れの時の『サヨナラ』にどれ程の意味込めた?
切なる想いはしまったままで
君の旅立ちを祈るよ…
私もそんな風にいつか誰かの元へ 行けるのかな

君のように また笑えるかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Fragment of spring【side:M】(仮)

子供の頃は、こんなに男女を意識することなんて無かったのに。

------------------------
カイメイ意識してみました。
二人にも幼少時代とかあったらいいなっていう気持ちです。

【side:M】とつけると、ミクと紛らわしいですね;
すみません…。

お好きなように使ってくださると嬉しいです。


>>追記:
こういうと笑い事(Σ)になりますが、「君の旅立ち」=「静岡から出荷される」ということです。…はい、そんなつもりは無かったんですよっ(恥

閲覧数:180

投稿日:2008/03/12 19:50:07

文字数:672文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました