今日は、高校の文化祭。今、教室のシフトが終わり、更衣室に着替えに行くところ。
「?」
廊下に誰かが倒れていた。
「レン!」
そう、レンだった。
あたしはすぐレンに駆け寄った。
レンの顔が青白い。貧血?
そういえば、レンは文化祭の委員で、結構忙しいみたいだった。
保健室に連れて行こう。
レンをお姫様抱っこして、保健室に向かった。
がちゃ
「失礼しま⋯って誰もいないじゃん」
あたしはレンの結んである髪をほどき、ベッドに寝かした。
レンが寝てる間、着替えて来よう。
更衣室に向かった。
5分もしないうちに保健室に戻った。
レンの寝ているベッドに腰掛け、目を覚ますのを待つ。
制服のポケットに入れたスマホが鳴った。
ミクからのLINEみたい。
『リンちゃんとレンくん、どうしたの?もうすぐクラスの打ち上げだよ』
そうだけど、いいや。
あたしは、『レンが貧血で倒れたんだ。だから、打ち上げはパスでいいよ。ごめんね』
と打って、文を送信した。
レンが目を覚ました。
「リン?」
「レン大丈夫?」
「少し楽になったかな」
レンは微笑んだ。
「今日はもう帰ろうか?」
「でも文化祭⋯」
心配そうな顔をした。
「パパとママ、仕事で遅くなるみたいだし、いいんじゃない?」
「そうだね」
「鞄取ってくるから待ってて」
そういって保健室を出て、教室に向かう。
「ミク」
ミクを呼んだ。
「あ、リンちゃん!レンくんは大丈夫?」
「うん。さっき目覚ましたばっかでね。もう帰ろうと思うんだ」
「じゃ、気を付けてね」
「ミクたちも楽しんでね!じゃ、またね!」
レンとあたしの鞄を持って、駆け足で保健室に戻る。
「レン、お待たせ~」
レンに鞄を渡す。
「帰ろ」
「うん」
レンとあたしは外に出た。
「うぅ、寒ッ」
「寒いね」
レンはあたしの手を取った。
「へ!?」
「お礼だよ」
「何の?」
「傍にいてくれてありがとう」
「どういたしまして」
あたしはそう言うと、レンの手を握り返した。
「⋯今日は一緒に寝てもいい?」
レンに甘えてみた。
「今日だけねw」
あなたの温もりを、手放したくないから。
ずっと、ずっと。
永遠に。
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