砂でお城を作るみたいに
詞:斧馬 凸平  曲:ぬまたようじ


宵の海岸で 想いを詰めて 城を作るみたいに
しおらしい君の 声を聞いた
まだ脆くて 風に揺られて すぐに破片が落ちて
朝まで ずっと 波は響く


人はみんな 僕を 柔いものと呼ぶ
そこにどんな意図が あるかは分からず
とりあえず 笑みを浮かべて 流そう
対抗するのは 何だか大儀で

牙を向けるのは その場を乱すと 説かれたから
だから 僕は殻を被り 優しい子供で いるの――

独り 海岸で 憂いを背負い 城を作るみたいに
自分というものは見せず 語る
今 心の奥の隙間に 潮の薫りが刺さり
朝まで ずっと 貝は惑う


日付が変われば 水の冷たさは
なお 激しくなる 辛くなるけれど
今は それすらも 中に取り込める
さざ波が 足を引こうとするけど

それは 日々の諍(いさか)いには 遠く及ぶことは無い
人と人の 為すことなど すべて洗い流して――

宵の海岸で 期待を抱き 城を作る子供は
このまま 壁を固めるのか
でも 夜風は煽りを増して 君の頭 揺さぶる
朝まで ずっと 手を止めずに


海の向こうの浜辺でも 僕と似たような人が
何か導かれるように 城を建てるのだろう

宵の海岸で 想いを詰めて 城を作るみたいに
しおらしい君の 声を聞いた
まだ脆くて 風に揺られて すぐに破片が落ちて
朝まで ずっと 波は響く


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ニコ動 https://www.nicovideo.jp/watch/sm44004304
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=JNCSXwf5M4A

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砂でお城を作るみたいに

幻想的な曲を作ってみたつもりです。少しボサノヴァ風味?となっています

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投稿日:2024/08/22 08:06:50

文字数:708文字

カテゴリ:歌詞

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